[最終更新日]2019年6月4日 [読了目安]こちらの記事は3分程で読めます

『ZAIMの教室 財務諸表専門の学校』のこすぴーです。
こども向けのお金教育って悩みますよね。キッズ・マネー・ステーションの認定講師でもあるこすぴーが、全6回でお答えしていく「おこづかいを学ぶシリーズ」の第3講座目「おこづかいの3つの渡し方!」をご紹介します。
お相手は、小学3年生の息子さんがいる、なつなさんです。
よろしくお願いします!ちょうど小学3年生になったんですが、最近「おこづかい欲しい」が口癖になって悩んでいるんです。

いざあげるにも、どんな風におこづかいをあげるか?とても悩みますよね。
今日は3つのおこづかいの与え方を一緒に考えていきましょう!
➤目次
1.【定額制】定期的に〇〇円を渡す!
2.【報酬制】△△をしたら□□円を渡す!
3.【おすすめ】定額制×報酬制のミックス!
1.【定額制】毎月〇〇円を渡す!

決まった定額を定期的に渡す方法ですね。これが一番、なじみがあるのではないでしょうか^^!
1つ目にご紹介したいのは、決まった金額を定期的に渡す方法です。
いちばん、ポピュラーで
いちばん、やりやすい方法だと思います。
・毎月500円のおこづかいをもらう
・お買い物に行くと100円のおこづかいをもらえる
・毎週100円のおこづかいをもらう
このように、定期的にお金を渡していく方法ですが、
それぞれにメリット、デメリットがあります。
メリット
・計画的におこづかいを管理するトレーニングになる
デメリット
・お金は勝手にもらえるものだと思われてしまう危険
・使いきると次のおこづかいまで待てなくて我慢ができない場合も

ここで、ワンポイントアドバイスです!
もちろん、おこづかいやお金の管理になれていないうちは、
おこづかいをもらうとすぐに使ってしまい、次のおこづかいまで待てない子もいます。
(もちろん、それをトレーニングする場なんですけどね^^;)
そこで、ワンポイントアドバイスです。
渡す頻度を細かく分けるような工夫をしてみてください。
たとえば、最初から1か月単位にするのではなく、
下記のようなステップです。
STEP1
買い物やお出かけの時に〇〇円渡す
STEP2
毎週、決まった日に〇〇円渡す
STEP3
毎月、決まった日に〇〇円渡す

こんな風に、渡す頻度を最初は細かく設定してあげてください。だんだんと、期間を空けてあげることで、自己管理能力が身についてきますよ^^
なるほど~!最初から、毎月制でやらなくてもいいんですね!まずは、毎週、渡してみて様子を見るのもいいですね。
2.【報酬制】△△をしたら□□円を渡す!

2つ目は、日本の家庭でなじみがない方もいるかもしれません。報酬制です!
2つ目にご紹介するのは、
△△をしたら□□円を渡す!という報酬制のおこづかいです。
たとえば、下記のようなイメージですね!
・お皿洗いをしたら30円渡す
・買い物をしてきたら50円渡す
・そうじをしたら100円渡す
メリット
・お金は労働の対価だと経験する機会になる
デメリット
・お金を渡さないとお手伝いをしなくなる

ここで、大事な注意点が2つあります!
① 自分の身の回りのことは報酬とは呼ばない
たとえば、自分の遊び道具を片付けた、自分のくつを洗った、などの
自分自身のことは自分で行うものであって、
対価を得るものではないことに注意してください。
たしかに、それはその通りですよね。それは気を付けます!
② 家族の労働を勘違いする危険もある
報酬制とすることで、家族内での労働はすべて対価をもらってやることだと
間違って認識されてしまうリスクもあります。
たとえば、下記のようなケースは対価をもらうか?各家庭で議論が必要だと思います。
▶労働の対価となる?
・お母さんが風邪で倒れてしまったので、お父さんと一緒にご飯を作った
・お母さんが一生懸命作ってくれたご飯を食べ終わり、お皿をすべてキッチンへ下げた
➤これらのようなケースは、労働の対価に値しますか?家庭内での議論が必要です。
このように、家族で一緒に暮らすなかで、
最低限、対価なしでやるべき行動も各家庭にはあるはずです。

ぜひそこは、各家庭でよく議論をされてみると親御さんも気づきがあるでしょう^^
ぼくは、こういう時は、お金を渡すよりも『ありがとう』と親から感謝される方が嬉しかったです。ぜひ、お金よりも褒めて感謝をあらわすことも一つの手ですね!
3.【おすすめ】定額制×報酬制のミックス!

ぼくのおすすめは、定額制×報酬制のミックスです^^!!
あえて、おすすめとしてあげるのであれば、
定額制×報酬制のミックス型をおすすめします。
両者のいいとこどりをしてほしいということですね!

たとえば、なつなさんの小学3年生のおこさんなら、こういう風にです^^!
【定額制】
・学年×100円=300円を毎月1日に渡す
・買うものは自分の買いたい漫画など自由に決めさせる
・最初のうちは、買ったら必ず報告させる
【報酬制】
・何を手伝ったらいくら渡すのか示しておく
・あらかじめ家族として当たり前の行為は除いておく
このように、基本のおこづかいは渡しつつも
それ以上に欲しかったら、自分自身できちんと働いて報酬を得て好きなものを買わせる経験を積ませます。
こうすることで、計画的に管理するトレーニングを積みつつも、
自分が買いたいものがでてきてしまった時には、
きちんと労働の対価という、【働く経験】を積ませることができます。

報酬制に抵抗のある親御さんもいると思います。でも、じつはアメリカやヨーロッパでは幼い頃から当たり前のこととして根付いています!ぜひ、『はたらく』ということも、お子さんに覚える機会とさせてください^^
そういわれると、【おこづかい×働く】って密接に関係のあることですね!すこしづつ試していきたいと思います。
・第3講:【STEP2】与え方ってどうすれば?3つの与え方を決めよう!←イマココ
・第4講:【STEP3】額はいくらにする?渡す金額を決めよう!
・第5講:【STEP4】管理のさせ方は?3つの目的に分けて管理させる!
・第6講:【STEP5】お年玉をもらったら?大胆に使わせることも大事!