第5講:おこづかいの3つの管理方法!どうやっておこづかいを管理したらいい?【キッズ・マネー講座】

 

 

[最終更新日]2019年6月5日 [読了目安]こちらの記事は4分程で読めます 

 

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こすぴー先生

『ZAIMの教室 財務諸表専門の学校』のこすぴーです。
こども向けのお金教育って悩みますよね。キッズ・マネー・ステーションの認定講師でもあるこすぴーが、全6回でお答えしていく「おこづかいを学ぶシリーズ」の第5講座目「おこづかいの3つの管理方法!」をご紹介します。
お相手は、小学3年生の息子さんがいる、なつなさんです。

 

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なつなさん

よろしくお願いします!ちょうど小学3年生になったんですが、最近「おこづかい欲しい」が口癖になって悩んでいるんです。

 

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こすぴー先生

やっぱり、おこづかいってとても悩みますよね。今回はおこづかいの3つの管理の方法を一緒に考えていきましょう!

 

 

 

➤目次
1.3つの目的に分けて管理させる!
2.逆算して金額を振り分ける!
3.ニーズとウォンツを考えさせる!

 

1.3つの目的に分けて管理させる!

 

 

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こすぴー先生

まずは、おこづかいの管理方法を3つご紹介しますね。

 

 

< 3つのおこづかいの管理方法 >
① 自分で使うお金
② ひとのために使うお金
③ いざという時のお金

 


① 自分で使うお金

 

自分のために使うおこづかいのお金です。
たとえば、自分の買いたいマンガや雑貨など、こども自身が使いたいお金です。

 

おこづかいの大半って、日本だとこの【①自分で使うお金】の意味で渡している家庭が多いように思えます。

 

ぼくも小さい頃は、基本的にこの意味でおこづかいを使っており、

他2つの意味でおこづかいを管理していた記憶があまりありません。

もっと、小さい頃に教えてほしかったですね。

 


② ひとのために使うお金

 

ひとのために使うおこづかいのお金です。
たとえば、友達へのプレゼント代や被災地などへの募金など、ひとのために役立つお金です。

 

【②ひとのために使うお金】を管理させる意義は、

個人的にも、とても重要だと思います。

 

なぜなら、お金を他人のためにも使えるこころの豊かさを養わせてほしいからです。

 

たとえば、最近ですと、地震や天災などの被害が大変多いです。

そんなときに、こどもでも『募金』という方法をとれば、

ひとの役にたつということを教えるきっかけになります。

 

その額は、問いません。

 

10円だって、20円だっていいんです。

大事なことは、自分のお金を他人のために使えるか?ということです。

 

 

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こすぴー先生

ぼくたち大人だって、3.11東日本大震災が起きたときに
どれだけ被災者のために行動を起こせたでしょうか。

 

 


③ いざという時のお金

 

さいごは、いざという時のお金です。

たとえば、急にどうしても欲しいゲームやマンガが発売されたとき、友達とどこかへ急におでかけする時のおやつなどです。

 

いわゆる、“貯金”の考え方です。

 

ぼくたち大人も、実際に生活しれいれば、

・冠婚葬祭があったり

・風邪をひいて病院代がかかったり

突発的なことが起きますよね。

 

 

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こすぴー先生

ここでおさらいですが、このように3つの管理方法がありますが、最初からすべてやる必要はありません。

 

 

 


こちらの記事でもご紹介しましたが、

まずはスモールステップアップで徐々に管理範囲を広げてあげてもいいと思います。

たとえば、まだおこづかいを渡し始めであれば下記のようなイメージです。

 

STEP1

毎月300円あげるので、自分で使うお金として管理する

STEP2

毎月400円あげるので、他人のために使うお金も管理する

STEP3

毎月500円あげるので、いざというときのお金も管理する

 


このように、すこしづつ、管理範囲をひろげてあげると、
トレーニングするハードルが小さくなりますのでおすすめです。

 

 

 

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こすぴー先生

もちろん、最初から3つの方法で管理することができるならば、それにこしたことはありません^^!

 

 

 

 

 

 

 

2.逆算して金額を振り分ける!

 

 

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こすぴー先生

ただざっくばらんに3つの管理方法を教えてもなかなかできません!そこでポイントを教えますね。

 

 


親から単純に3つの管理方法を教えても、なかなか簡単にできるものではありません。

 

そこで、大事なポイントとして…

 

『逆算して金額を振り分ける!』

 

こちらを強く、おすすめします。

 

逆算する順番は、ご紹介した順と逆になります。

 

< 逆算する順番 >
・いざという時のお金(③)
・ひとのために使うお金(②)
・自分で使うお金(①)

 


まずさいしょに、いざという時、どれぐらいあったら大丈夫か?こどもと一緒に考えてあげましょう。

 

なぜ、これば一番最初にやるべきかというと、

いざ絶対にお金が必要な場面が急に来た時に対応できる大人に育てるためです。

 

 

 

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こすぴー先生

たとえば、こんなイメージですね!

1年間で、急にお友達にプレゼントする必要が2回はでてくるとして
1回600円のプレゼントを渡したら1200円。
毎月、500円もらっているおこづかいのうち、
100円は貯めないといけないかな。

 

 

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なつなさん

なるほど!こどもの状況にあわせて、具体的に設定してあげるんですね。

 

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こすぴー先生

大人になったら、冠婚葬祭で多額のお金が必要な時って来るんです。
しかも、突然に、そして重なってね!

 

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なつなさん

たしかに、それ大人になるとあるあるですね。

 

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こすぴー先生

ぼくの周りでも、結婚式費用が出せないから、出席を断る知り合いもいるぐらいですからね、それじゃあちょっと寂しいですよね!

 

 

【ひとのために使うお金(②)】も同じように設定してあげてほしいんですが、

こちらはどちらかというと、こどもの意志を尊重させてあげてほしいです。

 

なぜなら、金額に正解がないからです。

 

たとえば、毎月10円でも20円でも継続的に募金する、でもよいと思います。

大事なのは、自分のおこづかいから、人のためにお金を使う経験です。

 

 

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こすぴー先生

最後の、自分で使うお金(①)は大きなポイントがあるので次章で説明するね!

 

 

 

 

 

 

3.ニーズとウォンツを考えさせる!

 

 

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こすぴー先生

自分の使うお金はおおきく2つに分けられるんだ!

 

 

 

2章で説明した通り、逆算して残ったお金が自分で使うお金(①)となります。

こちらは大きく2つに分けてあげましょう。

 

・ニーズ=必要なもの
・ウォンツ=欲しいもの

 

先に使うべきお金は、【ニーズ=必要なもの】です。

たとえば、習い事の交通費や学校で使う文房具などです。


自分が必要なものを優先にお金を使わせるように教えましょう。

そこでさらに残ったお金で、やっと自分の欲しいものが買えます。

 

 

 

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なつなさん

なるほど、しっかりと、ニーズ&ウォンツも、おこづかいの中で理解させてあげるってことなんですね!

 

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こすぴー先生

極端をいえば、大人になってから、生活費を削ってまでギャンブルに明け暮れたり、衣食住が回っていないのに、娯楽に走る大人になってしまいます!

 

 

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なつなさん

たしかに、そういう経験なくはないです…。

 

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こすぴー先生

ぜひ、こどものうちから、お金を管理するトレーニングをしっかりと積ませてあげてくださいね。

 

 

 

 

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こすぴー先生

第5講座目の授業、大変お疲れさまでした^^

次の授業は 「第6講:【STEP5】お年玉をもらったら?大胆に使わせることも大事!」です。

ついに、最終回ですね。ひと休みしたら、ぜひご覧ください。

 

 

 

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第1講:【ガイダンス】おこづかい会議を開こう!

第2講:【STEP1】何才から渡す?渡す年齢を決めよう!

第3講:【STEP2】与え方ってどうすれば?3つの与え方を決めよう!

第4講:【STEP3】額はいくらにする?渡す金額を決めよう!

第5講:【STEP4】管理のさせ方は?3つの目的に分けて管理させる!←イマココ

第6講:【STEP5】お年玉をもらったら?大胆に使わせることも大事!