第2講:おこづかいは何才から渡す?【キッズ・マネー講座】

 

 

[最終更新日]2019年6月2日 [読了目安]こちらの記事は3分程で読めます 

 

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こすぴー先生

『ZAIMの教室 財務諸表専門の学校』のこすぴーです。
こども向けのお金教育って悩みますよね。キッズ・マネー・ステーションの認定講師でもあるこすぴーが、全6回でお答えしていく「おこづかいを学ぶシリーズ」の第2講座目「おこづかいは何才から渡す?」をご紹介します。
お相手は、小学3年生の息子さんがいる、なつなさんです。

 

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なつなさん

よろしくお願いします!ちょうど小学3年生になったんですが、最近「おこづかい欲しい」が口癖になって悩んでいるんです。

 

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こすぴー先生

やっぱり、いつからおこづかいをあげるか、とても悩みますよね。一緒に考えていきましょう!

 

 

 

➤目次
1.小学校1・2年生の70%以上がもらっている
2.おすすめは足し算・引き算を勉強し始めたら
3.わが家のルールを決めることが大事である

1.小学校1・2年生の70%以上がもらっている

 

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こすぴー先生

まずは、全国的にどのくらいの年齢からおこづかいをもらっているのか調査アンケートを見てみましょう。

 

 

金融広告中央委員会*という団体が、「こどもの暮らしとお金に関する調査(2015年度版の3回目)」という調査を行った結果がありましたのでチェックしてみましょう。

 

*金融広告中央委員会とは…都道府県金融広報委員会、政府、日本銀行、地方公共団体、民間団体等と協力して、中立・公正な立場から、暮らしに身近な金融に関する幅広い広報活動を行っている団体(HPより)

 

 

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「こどもの暮らしとお金に関する調査(2015年度版の3回目)」より

 

 

こちらの結果をみると、小学1・2年生の70%以上が既におこづかいをもらっていると回答しています。

 

調査母数が全国290校の50,149名の児童・生徒から回答してもらっているようなので、
それなりに確率的には信頼できそうな数字ですね。

 

 

 

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なつなさん

意外とみんな低学年から渡しているんですね。そうすると、小学3年生の息子にも渡したほうがいいのかしら?

 

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こすぴー先生

いえいえ。周りがもらっていても、判断基準はあくまでそれぞれの家庭ですから、もう少し見ていきましょう!!

 

 

 

 

 

 

2.おすすめは足し引き算が理解できる・お金へ興味を持ち始めたら

 

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こすぴー先生

もちろん、いつから渡した方がいいという正解はありません!ですが、基準のようなものをご紹介していきますね。

 


いつからおこづかいを渡すかの議論に正解はなく、
また、おこさまの成長も人それぞれですから一概には言えません。

 

それでも、いくつか基準をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

足し算と引き算を習い始めたら

 

まずは、お金なので数字の足し引きができないと管理できません。
とはいえ、おこづかいを通して数字の勉強ができるというのも事実です。

 

だいたい、小学1年生で数字の足し引きを習うので、
そのタイミングで渡し始める方も多いようですね。

 

そのため、幼稚園や保育園の年長・年少さんだと渡しても、
あまりお金の意味がわからないかもしれません。

 

また、3ケタの足し引きを習い始めるのが大体、小学3・4年生です。
そのタイミングで渡し始めるのも、とても効果的だと思います。

 

 

 

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なつなさん

そうすると、わたしの息子が小学3年生なので、ちょうどいい時期かもしれませんね。

 

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こすぴー先生

そうですね。ぜひ、学校で習っている算数の内容を聴いて、渡し始めると算数の勉強にもなりますね。

 


お金に興味を持ち始めたら

 

こちらもひとつの判断基準としてもっても良いと思います。

 

誰しも、興味がないと上達しないですし、
何事も興味を持ったとき『一番の学び』です。

 

ぜひ、おこさまの好奇心を大事に育ててあげる意味でも、
興味を持ち始めたタイミングを見計らって、おこづかいの渡しはじめを検討してほしいと思います。

 

 

 

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なつなさん

たしかに、『好奇心を育てる』と考えると、いまが一番いいタイミングに思えてきました。

 

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こすぴー先生

そうですね。この2つの条件は揃っているならば、一度渡してみるのも手かもしれません。

 

 

 

 

 

 

3.わが家のルールを決めることが大事である

 

とはいえ、画一的に、何年生になったから渡してもいい、と決めるのもよくはありません。
なぜなら、おこさま人それぞれで成長も異なりますし、性格や考え方も異なります。

 

たとえば、小学1年生に足し算引き算を教わるから、
渡してもいいかというと、おこさまによって理解度は異なります。

 

一番はご両親が把握されていると思いますので、

 

『わが家のマイルール』

 

を決めつつ、おこづかいを渡すのがよいかと思います。


たとえば、下記のようなルールを決めて、おこづかいを渡す家庭もあります。

 

わが家のマイルール
・お母さんやお父さんと一緒の時だけ使う
・お金は絶対にお財布に入れて持ち歩く
・必ずレシートをもらうようにする
・おこづかいの一部は貯金させる
・学校で使うもの以外は買わない
・お友達との貸し借りはしない
・おこづかい帳は必ずつける
・足りなくなっても補充のおこづかいは渡さない

 


このように、おこさまの性格や理解度にあわせたかたちで、徐々に渡していくことをおすすめします。

 

幼いころから、お金を渡すことに不安を覚える親御さんも多いとは思いますが、

徐々にルールを決めながらでもおこづかいは渡してあげたほうがいいと思っています。

 

なぜなら、

 

① お金の計算ができるようになる

② 計画的に使うようになる

 

このような、トレーニングの場になるからです。

いきなりは難しいので、『徐々に、徐々に』をキーワードにぜひお渡ししてみてください^^

 

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なつなさん

そうなんですよ。わたしの息子もちょっと心配なところがあって…。まずは、親と一緒の時だけ使ってもいいルールで渡してみようと思います!

 

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こすぴー先生

はい、とってもいいと思いますよ。親も勉強ですので、おこさまの状況を見ながら、色々なパターンを試していくことをおすすめします。

 

 

 

 

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こすぴー先生

第2講座目の授業、大変お疲れさまでした^^

次の授業は 「第3講:【STEP2】与え方ってどうすれば?3つの与え方を決めよう!」です。

ひと休みしたら、ぜひご覧ください。

 

 

 

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第1講:【ガイダンス】おこづかい会議を開こう!

第2講:【STEP1】何才から渡す?渡す年齢を決めよう!←イマココ

第3講:【STEP2】与え方ってどうすれば?3つの与え方を決めよう!

第4講:【STEP3】額はいくらにする?渡す金額を決めよう!

第5講:【STEP4】管理のさせ方は?3つの目的に分けて管理させる!

第6講:【STEP5】お年玉をもらったら?大胆に使わせることも大事!