[最終更新日]2019年12月18日↺ [読了目安]こちらの記事は5分程で読めます

『ZAIMの教室 財務諸表専門の学校』のこすぴーです。
ディズニーランドやシーを運営しているオリエンタルランド〈4661〉の2018年度決算が発表されたようだよ!(2019.4.25発表)

そうなんです。ちょっと気になっていたから、わたしも見てみたんです。ただ、なぜか株価が反落しちゃったんです!なんでですか??

自分も見てびっくりだよ!
だって、経営成績は、「過去最高益」なんだもん!ちょっと一緒に探ってみようか^^
➤目次
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1.過去最高益からの株価反落…!

みなさんもご存知の通り、オリエンタルランドはディズニーランドやシーまた、ミラコスタなどの宿泊施設を運営していますね!決算IR資料がこちらから見られるので、ぜひ併せてご覧ください。
さて、決算の中身を決算説明会資料から見てみましょう。
➤資料1
(2018年度決算説明会資料より)
▶気づき
➤【増収】売上高 前年対比9.7%増の5.256億円
➤【増益】営業利益 前年対比17.2%増の1,292億円
➤【増益】その他利益も前年対比10.0%以上増の増益
▶分析のポイント
➤なぜ増収増益を達成したんだろう?

これ、すごくないですか!?ただでさえ、過去右肩上がりに成長していたのに、ここに来て増収増益って!

ほんとうにすごいことだよね。要因はなんとなく想像つく?

ふふふ~!実は、資料を見なくてもわかるんです。だって2018年度は35周年イベントだったから!
ふゆみさんの言うとおり、過去最高益の要因は「35周年イベント」によるものだそうです。
オリエンタルランドが発表している決算短信をのぞいてみましょう。
当社グループにおいては、東京ディズニーリゾート35周年イベントが好調に推移したことなどから、テーマパーク入園者数及びゲスト1人当たり売上高が増加したことなどにより(省略)
(2018年決算短信より抜粋)
2018年度は、35年の節目だったようで、おおきくイベントや集客効果があり、
✓ テーマパーク入園者数
✓ ゲスト1人当たり売上高
ともに、増加したもようです。
実際の数字も見ておきましょう。
➤資料2
(2018年度決算説明会資料より)

1年間で+246万人も前年より来場してくれるイベントだったんだね!だから、1人あたり売上高もいっしょに伸びたんだ。
面白いのはこの内訳。「商品販売収入」が一番伸びているね、+133円!

あ、35周年記念のグッズが売れたってことか!

おそらくそうだろうね!やっぱり、缶ジュース1本分くらい追加で買っちゃうよね、行ったら!笑

(わたしなんて、爆買いですよ~笑)

オリエンタルランドさんがすごいのは、ホテル事業も一緒に伸びていること!
テーマパーク事業と同じように、売上も+9.0%、営業利益も+17.9%伸びているから、きちんと来場者が宿泊してくれている証拠だね。(➤資料1)
_____それでも株価が反落。
2019.04.26時点の株価を見てみましょう。
[2019.04.26株価情報]
12,270↓
前日比△2.81%
前日比△355

一時は△560円安まで下がる勢いだったもようだね。

これってなんでなんですか??

いっしょに見ていきましょう!
2.原因は19年の決算見通し?
原因は、19年度の決算見通しが「減収減益」だったことによる見方が強いです。

ここで補足なんだけど、企業は決算発表と同時に来期の見通しも発表しているんだ。
決算短信の1ページ目や説明会資料に書かれているから、よくチェックしておくことをおすすめするよ!
さっそく、オリエンタルランドの決算見通しを見てみましょう。
➤資料3
(2018年度決算説明会資料より)
➤資料4
(2018年度決算短信より)
▶気づき
➤【減収】売上高 前年対比8.8%減の4.792億円
➤【減益】営業利益 前年対比28.1%減の929億円
▶分析のポイント
➤なぜ一転して、減収減益を予想しているんだろう?
説明会資料にも書いてありますが、「35周年イベントの翌年であること」が一番の原因だと公表しています。
ということは、さきほどの逆のことが起きるというわけです。
➤資料5
(2018年度決算説明会資料より)
▶予想されること
➤入園者の減少(前年対比△256万人)
➤商品販売収入の減少(前年対比△122円)
➤宿泊施設利用減少

また、同時に諸経費も増えると予想されているんだ!なので減収減益と公表しているようだね。

それはイベントの翌年だからしょうがないじゃない~(泣)こんなに株価って下がっちゃうもんなんだね…!

そう悲観することはないとこすぴーは思っているよ!ZAIMの教室でも、たくさん財務諸表や決算資料の見方を教えたんだから、もうちょっと一緒に探ってみよう!
≫next!! 減収減益が悲観しなくてもよい3つのポイントとは?
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