[最終更新日]2019年10月11日↺ [読了目安]こちらの記事は4分程で読めます
『ZAIMの教室 財務諸表専門の学校』のこすぴーです。
ふゆみさんと一緒に、財務諸表・決算書の読み方を3時間でマスターする無料講座の2-4回目となります。
最後の収益性、セグメント情報を教えていきます!
セグメントって何ですか?
はい、それを解説していきますよ!
1.セグメントとは『事業分類』のこと!
まず、『セグメント』とは何かを解説していきます。
セグメントとは…
事業分類のこと。会社がどのような活動をしているかの区分け
会社はいくつかの事業を展開しているってこと?
その通り!いくつかの会社を一緒に覗いてみよう!
Case1 キユーピー株式会社
① 調味料…マヨネーズ・ドレッシング類
② タマゴ…液卵、厚焼玉子、タマゴスプレッド
③ サラダ・惣菜…サラダ、総菜、パッケージサラダ
④ 加工食品…ジャム、パスタソース、育児介護食
⑤ ファインケミカル…ヒアルロン酸等
⑥ 物流システム…運送、保管
⑦ 共通…製造機械の販売、スタッフ部門の支援
*2018年度 有価証券報告書より
Case2 トヨタ自動車株式会社
① 自動車…自動車製造、販売
② 金融…リース業、消費者信用組合、ファイナンス業
③ その他…住宅、情報通信、情報技術開発
*2018年3月期 有価証券報告書より
キユーピーは、サラダやタマゴも製造しているんですね。知らなかった…。
企業は本当に様々な展開をしているってことだね。
2.セグメントとは『リスク分散』のため!
では、質問ですが、どうしてこんなに多岐な事業をしているのでしょうか?
うーんっと、やっぱり、いっぱい儲けたいから?
半分くらい正解!少し解説していくね。
もちろん、『たくさん儲けたいから』で正解です。
しかし、別の目的もあります。
それは、『リスク分散』をする、ということです。
たとえば、キユーピーであれば、マヨネーズ・ドレッシング事業が今でこそ、盤石であるけれども、
急に売れなくなってしまったら…そしたら、他の事業に頑張ってもらうしかないですよね?
このように、1事業が傾く可能性というのは、どんなに盤石な事業でもあり得ることです。
そのため、複数の事業を持っておくことで、
いざという時に備えているという意味もあります。
3.セグメントとは『どの事業で儲けているか?』
ソニーのセグメント情報を見ることで、どのようなことがわかるのか一緒に見ていきましょう。
ソニーのセグメント情報を見て、気づくことはあるかな…?
うーんっと、意外とよく知られている携帯とか映像の事業で儲けがでていない?
おぉ!よく気づきました。すると、一番、利益を稼いで利益率も良い事業は?
金融…?
はい、正解です!
意外にも、『金融事業』がソニーの稼ぎ頭になっておりました。
ここでいう金融事業とは…
ソニー銀行
ソニー生命
ソニー損保
の会社を意味しています。
ソニーは銀行も、生保も損保も販売している企業なのですね。
意外でした!でもそう言われるとCMなどでもよく見かけます!
そうですよね。セグメント情報を見てみると面白い発見ができますね。
ソニーのセグメント情報を見てわかる通り、セグメント情報を見ることはとても大事です。
セグメント情報を見ると…『どの事業で儲けているか』が分かります。
ソニーでは、実は『金融事業』が稼ぎ頭になっていたように、
企業の財務諸表を見て、どの事業で儲けているのか?を忘れずに見るようにしましょう!
先生!セグメント情報はどこに書かれているのですか?
企業のHPにある、『有価証券報告書』や『決算短信』に載っています。別の機会でこのお話もしますね!
・2-1 財務諸表の分析!実際の使い方がわからないという方へ
・2-2 儲かっているかな?①『売上』に占める利益の割合を知る!
・2-3 儲かっているかな?② 『資産』に占める利益の割合を知る!
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