ユーグレナ 赤字の理由はなぜ?株価の今後と将来性を個人株主IR説明会から分析する!

 

 

[最終更新日]2019年11月21日 [読了目安]こちらの記事は3分程で読めます 

 

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こすぴー先生

『ZAIMの教室 財務諸表専門の学校』のこすぴーです。

今回は、ユーグレナ〈2931〉の個人投資家向けIRセミナーに行ってきたので、報告記事を書いておきます!

ユーグレナは、ミドリムシの屋外大量培養に成功した企業です。しかし、2019年9月期本決算では赤字でしたので、いったいなぜなのか?そして今後の株価はどうなるのか?探っていきたいと思います。

 

 

➤目次

1. ユーグレナの個人投資家向けIR説明会!

 Point ➤お土産はユーグレナの緑汁

2.なぜ赤字決算だったの?(2019年9月期)

 Point ➤バイオ燃料関連費用の一括計上とヘルスケア事業の不振!

3.株価、今後の将来性は?質疑応答から分析!

 Point ➤バイオ燃料には参入障壁がある!

 

1. ユーグレナの個人投資家向けIR説明会!

 Point ➤お土産はユーグレナの緑汁!

 

説明会の概要を振り返っておきます!

 

 < 概 要 >
ユーグレナ 個人投資家向けIR説明会

▸日時:2019年11月19日(火)
▸場所:都内某所
▸登壇者:出雲充

 

個人投資家向けIR説明会とは…

 

その名の通り、個人投資家に企業の説明をする会のことです。

 

企業は、個人投資家にも株を買ってもらいたいので、

証券会社を通じて、定期的に開催しているところが多いです。

 

参加するには…

 

企業が独自に募集する場合もありますが、

たいていは証券会社が募集案内をしています。

 

▸参加すると…

 

参加アンケートを提出すると、説明会の最後にお土産をもらえたりします!

 

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今回は、ユーグレナの緑汁をもらいました!^^

 

 

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▲楽しみ方も丁寧に教えてもらいました!^^

 

 

 

 

 

 

2.なぜ赤字決算だったの?(2019年9月期)

Point ➤バイオ燃料関連費用の一括計上とヘルスケア事業の不振!

 

 さて、ユーグレナの株価と業績を見ていきましょう!

 

▸株価

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*ヤフーファイナンスより

 

株価を見ると…

 

2014年の一部上場時には、3,000円台を突破していたものの

 

その後は下落を続け、2019.11.21時点では700円台を推移しています。

 

やはり、上場時に株を買って応援していた株主からすると

 

なぜ、こんなに下落してしまったのか?

 

また3,000円台まで回復することを願うはずです。

 

▸業績

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*2019年4Q決算説明会より

 

業績を見てみても…

 

・創業以来初の減収決算である

・営業利益~当期純利益ともに赤字決算である

 

以上のダブルパンチの結果でしたので、

なかなか今年はつらい状況だったように伺えます。

 

 

 

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こすぴー先生

どことなく、出雲社長も冒頭から元気がないような印象でしたので心配です!

さて、なぜ赤字決算だったのか?理由は2つあります。

 

 

 

①バイオ燃料関連費用の圧迫!

 

ユーグレナでは、現在、ミドリムシを燃料とした…

 

バイオ燃料を使った商業フライトを目指しています。

 

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*2018年4Q決算説明会より

 

ミドリムシを精製する工場プラントを横浜に建設し、

航空会社のANAとも燃料計画をたてるほど大規模に事業は進んでいます!

 

しかし、このバイオ燃料を扱う、エネルギー・環境事業ですが…

 

まだ売上高の見込みはなく、すべてが費用・コストとなるわけです。

 

その額、なんと…

 

6,370百万円!!

 

ですので、約14,000百万円の売上高の約半分を占めている計算になります!

今回は、こちらの費用が大きく、利益を圧迫したのが要因のようです。

 

でも、今後、売上高が見込めれば、今回の一時的なコスト高は問題ないはずです。

 

しかし、今、ユーグレナが抱える問題点が…

 

バイオ燃料実用化の認証(ASTM認証)がまだ降りていない!

 

ということが大きくニュースにも取り上げられています。

 

当初は2019年秋を見込んでいたそうですが…

 

2020年9月期第2四半期(1~3月)に再度順延することを発表しています。

 

この順延のニュースが要因で、株主からも懐疑的な見方がされてしまったのは否めません。

 

 

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*2019年4Q決算説明会より 

 

 

②ヘルスケア事業の業績不振!

 

もうひとつの理由は、基幹事業である『ヘルスケア事業』 が不振だということです。

 

上記理由①の一括費用を差し引いた利益を見ても、まだ赤字の状態であります。

 

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*2019年4Q決算説明会より 

 

 

これまでは、ヘルスケア事業の健康食品や化粧品があまりある稼ぎがあったおかげで

 

利益を創出してこれましたが、健康食品の業績が最近あまりよくないようです。

 

成長課題は決算資料にも書かれていますし

当日のIR説明会でも指摘していましたが…

 

・ユーグレナの認知度が低い

・ブランディングがあいまい

 

以上の課題があるようです。

 

・ユーグレナの認知度が低い

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*2019年4Q決算説明会より 

 

 

まだまだ、ユーグレナの健康食品を若い世代にも届けられていないようで

 

これからは、新聞やチラシ広告ではなく、

デジタル広告で若者にも訴求したいと強く協調していました。

 

 

・ブランディングがあいまい

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*2019年4Q決算説明会より 

 

 

また、『ユーグレナって何屋さん?』というイメージが強く

 

健康食品も化粧品もバイオ燃料もやって、健康食品もどんな効果があるのか?

一目でわかりづらいという課題があるようです。

 

 

 

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こすぴー先生

決算状況だけ見るとたしかに苦境に見えますが、ベンチャー企業発の沿革を考えれば、ユーグレナらしい事業成長の途中結果とも、わたしは思いました!

 

 

 

 

 

3.株価、今後の将来性は?質疑応答から分析!!

Point ➤バイオ燃料には参入障壁がある!

 

第2章までは、なぜ赤字決算だったのかを紹介しましたが、

ここからは質疑応答から、株価や今後の将来性を探ってみましょう。

 

Q. バイオ燃料の抽出などの特許をとっているか?他者からの参入障壁はあるの?

 

 A.上流と下流に参入障壁はある。

 

▸上流
ノウハウの技術を他社にわからないように秘密にしている。
逆にここを特許にすると、申請時に詳細を書かないといけないので、あえて特許はとらないようにしている。

▸下流
バイオ燃料の良さやどういう効果があるか?に関しては、特許を細かくとっている。

 

 

▸バイオ燃料市場は魅力的である!

 

とても、よい質問だと思いました。

 

なぜなら、バイオ燃料の市場はたしかに魅力的で、

かつ他社がマネしてくるのではないか?と誰もが思いたくなるからです。

 

バイオ燃料は魅力的である

 

今、参入している燃料市場はたしかに、

JALとANAが大きくお客さんとして位置しており、市場規模が大きいようです。

(出雲社長曰く、年間1兆円規模の燃料を購入しているそう)

 

また、温室効果ガスを規制値以上に排出する航空会社には、

排出権購入が義務化されているそうなので、必然的に、バイオ燃料の利用増大が不可避である、と。

 

だからこそ、特許権などでガードをかけたりする必要があるので、

回答としては個人的には安心しました。

 

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*2019年4Q決算説明会より 

 

 

▸やることはやった!バイオ燃料は認証待ちの段階!

 

ここで、やはりもうひとつ気になるのは…

 

いつバイオ燃料の認証が降りるの?

 

という点だと思います。

 

ここに関しては、決算資料にも下記のように書かれていました。

 

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*2019年4Q決算説明会より 

 

 

認証がおりるまでに、フェーズ1~3まであるそうで…

 

いまは、フェーズ3の最終認証の段階だそうです。

 

さいごは、全会一致で可決される必要があり、あるひとりから否決があったので、

説明文書や資料はすでに提出済の段階だそうです。

 

なので、ユーグレナとしては提出するものは提出して…

 

あとは合否待ちで、やることがないくらいの状況だ

 

と、出雲社長はおっしゃっていました。

(さらに、いつ議会が開かれるかも教えてもらえないそう…大変!)

 

なるほど、たしかにこの状況だと、

 

2020年3月くらいまで、もう少し待ってください

 

としか言えないのはうなづけますね…!

 

個人的には…

・この認証をとった段階でのニュースが流れはじめ

・きちんとエネルギー・環境事業の売上高がたつところ


で、株価が上昇するのではないかと思います。

 

たしかにいつ認証が降りるのかもわからないので、

今は、株価が低迷かもしれませんが、逆に買いのタイミングでもあるとも思います。

(本当にバイオ燃料市場を独占できたらすごい…!)

 

▸他社の参入障壁はかなり高い!

 

しかも、もしも他社が参入してくる場合は、

ユーグレナが多大な時間とコストをかけてフェーズ1~3を歩んできたのと

同じの道を歩まなければいけないようです。

 

これを本当に他社がやるには、相当な参入障壁となりうるとのことでした。

 

たしかに、これを日本の会社がバイオ燃料が儲かるからといって、

本当に同じようにフェーズ1~3まで歩むのか?というとそこまでのコストや労力、ノウハウはないように思います。

 

 

▸個人的な疑問…!でも質問できなかった!

 

個人的に疑問に思ったのは…

 

ミドリムシ以外のバイオ燃料との優位性は気になりました。

 

なぜ、他のジェット燃料よりも、ユーグレナが作るバイオ燃料が選ばれるのか?

 

というのは疑問でしたが、質問時間が限られており質問ができなかったので、

また別の記事でも検証してみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

今回は、ユーグレナの個人投資家向けIR説明会に参加しました。

 

まだまだ、株価は低迷していますが、

これから大きく結果が出始める段階に入れば

大きく株価も上昇が期待できる企業だと思います。

 

不確実性というリスクの意味では、ベンチャー発企業ということを頭にいれつつも

おいしい果実をもぎとれる時期には、株価も上昇する可能性がおおいにあると思います。

 

ぜひ、この記事が検討の参考になれば幸いです。

 

 

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こすぴー先生

ここまで読んでいただき、ありがとうございました^^

下記のコラムも、応援の想いをこめて書きあげています。ひと休みしたら、ぜひご覧ください。

 

 

 

 

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