3-1 元プロ経理担当が伝授する 3つの分析の心構え

 

 

[最終更新日]2019年10月15日↺ [読了目安]こちらの記事は4分程で読めます 

 

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こすぴー先生

『ZAIMの教室 財務諸表専門の学校』のこすぴーです。

ふゆみさんと一緒に、財務諸表・決算書の読み方を3時間でマスターする無料講座の3-1回目となります。

これから実践の分析に入る前に、3つの大事な心構えを教えます。

 

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ふゆみさん

そういうの結構嬉しいです!

 

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こすぴー先生

経理の仕事をしていたからこそわかった心構えなので、しっかり伝授しますね!

 

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ふゆみさん

宜しくお願いします!

 

 

 

 

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1.『大きく』捉えて、細かく見よう!

 

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こすぴー先生

まず、一つ目に伝授するのは、『大きく捉えて、細かく見よう!』です。

 

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ふゆみさん

いったい、どういうことですか?

 

 

 

財務諸表分析に入ると、どうしても細かい数字に目がいきがちです

最初から細かい分析をしようと試みる人が非常に多いです。

 

そのため

 

『大きく捉えて、細かく見よう!』

 

ということを意識しましょう!

 

たとえば、どんなケースがあるのかまとめてみました。

 

Case1 どんな資産をもつ企業か分析したい場合

 

✔ このケースの場合は、貸借対照表の『資産』の部を見ます。固定資産なのか?流動資産なのか?

✔ たとえば、固定資産が80万円、流動資産が20万円だったら、金額が大きい固定資産から見ましょう

✔ そして、さらに細かく見ていきます。

✔ 固定資産の中でも、一番金額の大きな科目は何でしょうか?建物なのか?機械なのか?土地なのか? どれでしょうか

 

 

このようにして、大きく捉えてから、掘り進んでいくイメージで分析していきます

 

 

Case2 経費の分析をしたい場合

 

✔ このケースの場合は、経費が一覧になっている経費明細を見ます

✔ その中で一番、大きな金額を探しましょう。人件費?燃油費?通信費?どれでしょうか

✔ 例えば、人件費80万円、燃油費120万円、通信費10万円、その他3万円だったら、金額の高い人件費と燃油費を見ましょう

✔ そして、さらに細かく内容がわかる場合は見てみましょう

✔ 人件費の中でも最も高いものは?給料?福利厚生費関係?どれでしょうか

 

 

このようにして、大きく捉えてから、掘り進んでいくイメージで分析します。

 

 

 

 

 

 

 

2.『実生活の単位』まで切り捨てよう!

 

2つ目にご紹介するのは、

 

『実生活の単位まで切り捨てよう!』

 

ということです。

 

 

 

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ふゆみさん

実生活の単位?

 

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こすぴー先生

はい、こちらも解説していきますね。

 

 

 

 

分析を行う時に、『感覚的にイメージできる単位まで数字を切り捨てて欲しい』と思います。

 

たとえば、JALの貸借対照表の資産の部『現金』を見てみます。

こちらは2007年からそれぞれ、下記のように推移します。

 

・2007年 354,037百万円

・2008年 161,751百万円

・2009年 170,462百万円

 

こちらをきちんと単位通りに分析すると…


・2007年 354,037,000,000円

・2008年 161,751,000,000円

・2009年 170,462,000,000円

 

1千億円規模の数字で確認することになります。

 

 

 

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ふゆみさん

もう何が何だかわからない規模の大きさです…。

 

 

 

 

そうではなくて、単位換算は後にして、

 

『自分の実生活に馴染みのある単位』

 

まで落としましょう。

 

このケースですと、『百万円』単位を全て切り捨てましょう。

 

・2007年 354,037円

・2008年 161,751円

・2009年 170,462円

 

 

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こすぴー先生

(2007年の時は35万円くらい現金があったのに、今は約半分の17万円くらいなんだな…!)

 

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ふゆみさん

なるほど!そういう風に捉えていけばいいんですね!たしかにイメージしやすいです!

 

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こすぴー先生

人と話すときに、また単位換算してあげましょう。

 

 

 

 

 

 

 

3.『会計基準』を確認しよう!

 

 実は3時間マスターで今まで教えていたものは、『日本基準』と言われる基準の会計ルールを教えていました。

 

 

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ふゆみさん

日本基準…?

 

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こすぴー先生

日本独自の会計のルールだと思ってもらえればいいよ!

 

 

 

 

しかし、実は他にも、

 

・国際会計基準(別名:IFRS、いふぁーすと読みます)

・米国会計基準

 

など、様々な会計基準が存在します。

 

 

 

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ふゆみさん

ええー…!それら全部を覚えないといけないの!?

 

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こすぴー先生

いや、それはいきなりは無理だから、解説するね。

 

 

 

 

こうした様々な基準で日本の企業は財務諸表を作成しています。

 

特に今は、グローバルな企業は『国際会計基準』に則って作成する会社が増えました。

 

しかし、様々な基準でも共通するところはあります。

 

そのため、日本基準以外であれば

 

『わかるところから読む!』

 

という意識で取り組んでもらえればと思います。

 

 

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こすぴー先生

ZAIMの教室でもIFRSの解説を今後していくので、その時また勉強しましょう。

 

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ふゆみさん

わかりました、『わかるところから読む』で徹底していきますね!

 

 

  

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こすぴー先生

3時限目第1回目の授業、大変お疲れさまでした^^

次の授業は「3-2 『JAL破綻劇』の幕開け」です

ひと休みしたら、ぜひ読んでみてくださいね!

 

 

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3-1 元プロ経理担当が伝授する『3つの分析の心構え』←イマココ

3-2 『JAL破綻劇』の幕開け – なぜあの巨大企業が倒産したのか –

3-3 『日本航空(JAL)』の分析資料はこちらへ!

3-4 『全日本空輸(ANA)』の分析資料はこちらへ!

3-5 儲かっているかな?① 『売上』に占める利益の割合を知る!- 日本航空(JAL) -

 

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