[最終更新日]2020年05月06日↺ [読了目安]こちらの記事は4分程で読めます

『ZAIMの教室 財務諸表専門の学校』のこすぴーです。
ふゆみさんと一緒に、財務諸表・決算書の読み方を3時間でマスターする無料講座の1-12回目となります。
営業利益と販売費及び一般管理費を解説していきたいと思います。

出ました!その長い単語がいつまでたっても覚えられません!笑

そうですね(笑)もうちょっと覚えやすい言葉にしてもらいたいですね、会計の世界は!

先生がそんなこと言っちゃダメでしょう(笑)
1.なが~い用語『販管費』を分解する!

前回に引き続き、マヨネーズを作って、販売している会社の社長だということで解説していきます。
もちろんですが、マヨネーズの原材料を仕入れて、作っただけではだめですね?

えーと…もちろん売ります!笑

はい、作っただけではもちろんお金になりません。売らないといけませんね。ということで、モノやサービスに売る時や管理する時には、さまざまな費用がかかります。
➤モノを売るための費用
・マヨネーズを知ってもらうためのCM費(=広告宣伝費)
・店先に可愛いPOPを作成した費用(=販売促進費)
・マヨネーズを売る人の人件費や経費(=給料・その他経費)

これらを、『販売費』といいます。商品を売るのにかかる費用のことです。
いっぽうで、オフィスで管理部門がしっかりと働いてくれているからこそ、企業活動というのは成り立ちます。
➤管理部門の費用
・総務や経理などの管理部門の人の給料
・本社オフィスビルの光熱水道代
・本社オフィスビルの減価償却費

これらを、『一般管理費』といいます。企業活動を管理するための費用のことです。このように、大きく大別された2つの費用を合わせて、『販売費及び一般管理費』といいます。これを別名、『間接費』とよく呼ばれます。

やっぱり、長いですよ。この単語は…!

名称が長いので、『販管費(はんかんひ)』と略して呼ぶこともあるので覚えておきましょうね。
2.『営業利益』が一番大事な利益!

ここまで『販売費及び一般管理費』を理解すれば、あとは足し引きの計算ですね。
営業利益とは…本業での儲けのこと
営業利益=売上総利益-販売費及び一般管理費

よく新聞の見出しでこの利益が出てきます!

そうです、この利益は重要だから必ずチェックです!
営業利益は、『本業での利益』とも呼ばれています。この利益がプラスに転じていれば、その企業は本業で稼ぎを出せる企業なのだと判断することができます。
だから、利益の指標としてとても大事にされているのです。
3.売上総利益~営業利益までをおさらいする!

はい、ここまでをもう一度おさらいしていきますので、よく理解しておきましょう!
➤前回までの利益
売上からマヨネーズに直接かかった費用を差し引きました。
売上総利益 42,000円=売上高60,000円-売上原価18,000円

[マヨネーズを売る・管理する費用]
販売費及び一般管理費 8,000円
➤販売費:合計 3,500円
広告宣伝費・・・1,000円
POP代・・・500円
営業の人件費・・・2,000円
➤一般管理費:合計4,500円
総務や経理などの管理部門の人件費・・・3,000円
本社ビルの光熱水道代・・・500円
本社ビルの減価償却費・・・1,000円

あとは引き算ですね!!
[粗利から販管費を引いた儲け]
営業利益 34,000円
=売上総利益 42,000円-販売費及び一般管理費 8,000円
60,000円あった儲けが、みるみる減っていきますね…!!

そうだね(笑)こうやって色んな経費がかかって最終的な利益が残るんだね!
・1-12 一番大事な利益、営業利益を覚えよう!←イマココ
・1-14 特別って言うけど本当に?税引前利益と特別損益を覚えよう!
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