[最終更新日]2020年05月06日↺ [読了目安]こちらの記事は3分程で読めます
『ZAIMの教室 財務諸表専門の学校』のこすぴーです。
ふゆみさんと一緒に、財務諸表・決算書の読み方を3時間でマスターする無料講座の1-11回目となります。
今回は、売上総利益と売上原価をわかりやすく解説していきたいと思います。
前回の売上高に続いての解説ですね!お願いします!
1.『売上原価』を理解しよう!
前回に引き続き、マヨネーズを作って、販売している会社の社長だということで解説していきます。
もちろんですが、マヨネーズなどの商品はタダでは作れません。そうです、作成するのに原材料が必要ですね。
そういえば、マヨネーズの原材料って何か知っていますか?
え、え~と、卵と油と・・・他に何かありましたっけ?
実は、お酢も入っているんですよ~だから、腐りにくいんですね。マヨネーズを作るのには、こうした様々な原材料が必要です。
売上原価とは…『商品を作ったり、仕入れたりするお金のこと』
そこで質問ですが、原材料だけがあれば、マヨネーズって作れますか?
もちろん、そんなことはありませんね。たとえば、このような費用も直接かかります。
➤原材料以外の直接費用
・工場で働く人件費
・工場でかかる光熱水道代
・工場の減価償却費※『減価償却費』の解説はこちらへ
このように、マヨネーズなどのモノやサービスを作るのに、直接要した費用を『売上原価』と言います。これを、『直接費』と別名で呼ばれますので、覚えておきましょう!
『売上原価』と呼ばれるものには、工場で働く人件費も入っていたんですね~。知らなかった…!
そうだね、意外と原材料代だけだと思っている人が多いね。
2.『売上総利益』を理解しよう!
ここまで『売上原価』を理解したら、あとは差し引きのお話です。
売上総利益とは…商品の原価を差し引いた儲けのこと
売上総利益 = 売上 ― 売上原価
ここは単純な差し引きで計算すればいいんだね!
そうです、そんなに難しいことはないですね。
ここで大事なことは、これをよく、『粗利(あらり)』と別名で呼んでいることです。もしかしたら会社で聞いたことあるかな?
はい、よく社長から「粗利を改善しろ!」って指示が来ます。
文字の通りですが、粗い利益のことを粗利と呼んでいます。まずは、損益計算書上で、
ざっくりの利益はいくらか?と表示することを求められているんですね。
3.売上高~売上総利益までのおさらい!
さて、ここまで来たら、ざっくりおさらいしておきましょう!
➤前回までの利益
1本200円のマヨネーズを300本売り上げました。
売上高 60,000円=200円×300本
ここで、マヨネーズにかかった原材料代などの1本あたりの売上原価を計算しました。
[マヨネーズ1本作るのにかかる直接的な費用]
売上原価 60円/1本あたり
[内訳:合計60円]
卵・・・5円
油・・・15円
お酢・・・5円
人件費・・・20円
光熱水道代・・・5円
減価償却費・・・10円
[マヨネーズを300本製造した費用]
売上原価 18,000円/300本あたり
=60円/1本×300本
ここからはわたしにもできそうです!
[マヨネーズの原価を差し引いた儲け]
売上総利益 42,000円
=売上高60,000円-売上原価18,000円
ここまではイメージすることができたかな?
はい!このくらいばっちりですよ~!
・1-11 売上総利益を覚えるには、売上原価を覚えよう!←イマココ
・1-14 特別って言うけど本当に?税引前利益と特別損益を覚えよう!
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