[最終更新日]2020年05月06日↺ [読了目安]こちらの記事は4分程で読めます
『ZAIMの教室 財務諸表専門の学校』のこすぴーです。
ふゆみさんと一緒に、財務諸表・決算書の読み方を3時間でマスターする無料講座の1-15回目となります。
さぁ、損益計算書の個別説明の最後のパートです!よくここまで頑張ってこれたね。今回は、法人税と当期純利益を解説していきたいと思います。
たくさんの利益を覚えました!最後も宜しくお願いします!
1.会社も『税金』を払っている!
前回に引き続き、マヨネーズを作って、販売している会社の社長だということで解説していきますね。
前回までで、税引前利益を習いましたね。こちらは名前の通り、『税引前』の利益なのです!だから、税金を引いてあげましょう!
会社も税金を払っているんですか?
そうなんですよ、実はよく知られていないことなんですが、払っています。個人もそうですが、会社もきちんと税金の支払いをしています。
■法人税…税引前利益に対して一定の税率をかけた税金
✔ 国・県・市などへ、主に支払う。
ざっくりですが、日本の会社であれば、だいたい税引前利益に対して約30%の税金がかかります。
*税引前利益がマイナス(=純損失)の場合は、税金がかかりません
この率を『税率』といいます。たとえば、100万円の税引前利益を稼いだ企業は、30万円の税金を支払う義務があります。
30%も払うんですか!?会社ってたくさん納税しているんですね・・。
そうだね。細かい税金の計算でまた税率は変わってくるけどね。
これを学んで、2018年にトランプ大統領が何をしたのかピント来るニュースはありますか?
うーん・・・わかりません。。
アメリカの法人税を下げる政策を行いました。払う税金を少なくして、利益が企業に残るようにしました。
そうすると、業績が良くなり、従業員への給料を上げたり、積極的な投資を行えて、景気が良くなること狙ったんだね。
へぇ~、そのニュースは覚えていたんですけど、そういう意味があったんですね~。
2.最後の利益が『当期純利益』である!
ここまで『法人税』を理解すれば、あとは足し引きの計算です。
■当期純利益(とうきじゅんりえき)とは…会社の最終的な儲けのこと
当期純利益=税引前利益-法人税(+その他)
これが正真正銘、企業の最後に残る利益だね!
長かった・・・。でも、色々な利益と費用の違いがイメージできてきました!
3.税引前利益~当期純利益までをおさらい!
はい、ここまででもう一度おさらいしていきますので、よく理解しておきましょうね!
[前回までの利益]
経常利益から、一時的な費用と利益を差し引きしました。
税引前利益30,000円
=経常利益31,500円-特別損失3,000円+特別利益1,500円
ここで、今回かかった法人税とその他を計算します。
[法人税 9,000円]
法人税・・・5,000円
県民税・・・2,500円
市民税・・・2,500円
[その他 1,000円]
法人税等調整額・・・1,000円
ここまで計算できたら、あとは差し引きです!
当期純利益20,000円
=税引前利益30,000円-法人税9,000円-その他1,000円
60,000円あった売上高が、あれよあれよと20,000円まで減ってしまいました・・・。
このように、売上高から利益までの道筋を示すものが、『損益計算書』と言います。
どこで儲けて、どこで費用がかかったのか、明らかにするために、段階的に示しているのが特徴です。
今までよく理解できていなかった利益がよく理解できました!
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