[最終更新日]2019年4月7日 [読了目安]こちらの記事は3分程で読めます
『ZAIMの教室 財務諸表専門の学校』のこすぴーです。
ふゆみさんと一緒に、財務諸表・決算書の読み方を3時間でマスターする無料講座の3-11回目となります。
ここから、『大きくなるかな?』という目線でJALの成長性を分析していきます。分析してみていかがでしたか?
うーん、これまで収益性も安全性もなさそうでしたので、やっぱりか…という感じでした。
そうだね。それぞれ、原因とともに詳しく見ていきましょう!
▶ 成長するバランスの良さを復習したい方はこちらへ(成長性①の解説)
1.『JALの売上』は伸びている?
< 日本航空(JAL)の売上高の推移 >
ポイントはざっくり、右肩上がりなのか?ということでした。これは投資家で有名なバフェットさんも大事にしている考え方です。
それで見ると、右肩下がりの売上高でした…。
収益性分析でも分析したけど、売上高不振の理由を覚えているかな?
やっぱり、2008年のリーマン・ショックから続く、企業出張自粛やシートのグレードダウンですかね~。
▶ 結論
✔ 売上高は右肩下がり、伸び悩む
▶ 原因
✔ 不景気による企業出張減少
✔ お客様シートのグレードダウン
2.『JALの利益』も伸びている?
< 日本航空(JAL)の営業利益の推移 >
次に利益も分析してみるとどうでしたか?
これも、同じようにダダ下がりばかりか、赤字にまで振れていました…。
原因は何でしょうか?
これも、燃油費の高騰からの飛行機の効率性が悪かったことですね…。
▶ 結論
✔ 利益も右肩下がりばかりか、赤字に振れる
▶ 原因
✔ 燃油費の高騰
✔ 飛行機の効率性
3.『JALの資産』に見合う利益?
< 日本航空(JAL)のROA・ROEの推移 >
最後に、資産に見合う利益は出せていたでしょうか?
いや~これも厳しかったです。やっぱり、たくさん飛行機を所有している分厳しいですね…。
原因は何でしたか?
これはそもそも利益がでていないことばかりか、毎年の飛行機への投資が続いたことでしょうか。。
▶ 結論
✔ 資産に見合う利益も右肩下がり
▶ 原因
✔ 継続的な飛行機への投資
✔ 利益の減少
すべての指標を、大きく捉えていくと、どれも右肩下がりの状況でした。
こればかりは、『成長性があるか?』と言ったら、中々厳しい結果となりました。
本当に、企業経営の難しさをひしひしと感じさせる結果だと思われます。
たしかに大企業は成熟段階に入ると、利益を右肩上がりに伸ばせなくなる時期はやってきます。
しかし、赤字にまでなるほどの経営環境でいるのか、
それとも年輪のようにじわりじわりとは成長するのか。
その差は歴然です。
ぼくは、成熟した大企業が急激な売上・利益を伸ばすことは難しいと思っていますが、
それでも年輪を刻むように、すこしづつすこしづつ成長することはできると思っています。
本当に、企業を経営するのって大変ですね~…。
そうだね、未来のことを考えつつも、目の前のことに全力で対応していかないといけないね。その当時のJALも必死だったに違いありません!
3時限目第11回目の授業、大変お疲れさまでした^^
次の授業は 「3-12 大きくなるかな?② 『成長のパターン』を知る!- 日本航空(JAL) -」です
ひと休みしたら、ぜひ読んでみてくださいね!
・3-11 大きくなるかな?① 『バランスの良さ』を知る!- 日本航空(JAL) -←イマココ
・3-12 大きくなるかな?② 『成長のパターン』を知る!- 日本航空(JAL) -