[最終更新日]2020年01月15日↺ [読了目安]こちらの記事は1分程で読めます

『ZAIMの教室 財務諸表専門の学校』のこすぴーです。
村田製作所〈6981〉の2018年度4Qの決算が発表されました。(2019.4.26発表) 決算内容の速報【速報ver】をまとめておきます。決算IR資料はこちらから。
【まとめ】2019.04.26発表 (米国基準)
▶2018年4Q決算 増収増益
【増収】売上高 15,750億円 前年対比14.8%増 +2,032億円
【増益】営業利益 2,668億円 前年対比63.4%増 +1,036億円
幅広い用途でのコンデンサの増加(+1,244億円)、リチウムイオン二次電池事業(2017.9月取得) の売上計上により増収
モジュール事業での減損損失(△177億円)計上するも、操業度上昇や原価低減、コンデンサの価格是正により増益
➤コンデンサはカーエレクトロニクス向けで、クルマの電装化の進展を受けて好調に推移している
➤圧電製品は、スマホ需要の減少により、8.8%減(△134億円)
▶2020年3月期見通し 増収減益
【増収】売上高 15,800億円 前年対比0.3%増 +50億円
【減益】営業利益 2,200億円 前年対比17.5%減 △468億円
市場での電子機器の生産調整や電子部品の在庫調整により、ほぼ前年並みの微増収
操業度の低下、減価償却費の増加により減益見込み
➤設備投資(①)と減価償却費(②)の推移 単位:百万円
2015年度:①172,540 ②99,105
2016年度:①158,579 ②113,523
2017年度:①306,608 ②141,625
2018年度:①291,581 ②124,419
2019年度:①300,000 ②147,000(予想)
*年々、設備投資を繰り返し生産合理化を図るも、減価償却費も膨らむ

見通しは意外にも減益予想ですが、理由は納得できます。
米中の貿易摩擦、保護主義的な各国の動向があるうえに、電子機器や部品がいったん生産調整や在庫調整が図られるとの見方が強いようです。
とはいえ、5Gや自動車の電装化のミライが控えるなか、村田製作所の存在意義は高まるばかりかと推察されます。
▶資料1 2018年度連結決算
▶資料2 製品別の売上高
▶資料3 2020年3月期見通し
▶資料4 製品別の売上高予想

ここまで読んでいただき、ありがとうございました^^
詳細な分析は後日UPしますので楽しみにお待ちください。下記のコラムも、応援の想いをこめて書きあげています。ひと休みしたら、ぜひご覧ください。
▼財務諸表・決算書を勉強してみたい方はどうぞ^^