1-20 利益と現金は異なる part2 『減価償却費』という考え方

 

 

[最終更新日]2019年3月28日 [読了目安]こちらの記事は4分程で読めます 

 

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こすぴー先生

『ZAIMの教室 財務諸表専門の学校』のこすぴーです。

ふゆみさんと一緒に、財務諸表・決算書の読み方を3時間でマスターする無料講座の1-20回目となります。

前回に引き続き、『利益と現金は異なる』ということについて解説していきます。

色々な理由はありますが、代表的な2つに関して、解説しています。

 

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ふゆみさん

前回の『掛け』という考え方は、ツケ払いやクレジットカードをイメージすれば理解できました!

 

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こすぴー先生

そうです!でも、今回教えることはあまり実生活で馴染みがないかもしれません~。

 

 

 

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1.『損益計算書』では何が起きる?

 

 さて、今回は、100万円の車を一括で購入した場合

それぞれの財務諸表では何が起きるのか一緒に見ていきましょう。

 

まずは、『損益計算書』を見ていきます!

 

 

会社では、100万円の車を購入しても、一気に費用には落とせません。

 

 

実は、費用を分割して、分けて計上しているのです。

 

 

 

 

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ふゆみさん

ええええ?初めて聞きました!どういうことですか?

 

 

 

たとえば、100万円の車を購入した場合…

 

1年目:20万円を費用とする

2年目:20万円を費用とする(累計:40万円)

3年目:20万円を費用とする(累計:60万円)

4年目:20万円を費用とする(累計:80万円)

5年目:20万円を費用とする(累計:100万円)

 

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このように、費用を利益に貢献している期間に合わせて、費用化しています。

 

これを、『減価償却(げんかしょうきゃく)』といいます。

 

 

 

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ふゆみさん

ゲンカショウキャク?初めて聞いた単語です。

 

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こすぴー先生

そうだね、あまり実生活では馴染みのない考え方だと思うよ!

 

 

 

2.『貸借対照表』では何が起きる?

 

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こすぴー先生

それでは質問です!資産が記載されている貸借対照表ですが、この場合、1~5年目まで、どのように車の値段が記載されていくと思いますか?

 

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ふゆみさん

さっき、徐々に費用化されていくって説明してたから、こっちも徐々に100万円の資産価値が下がるってこと?

 

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こすぴー先生

すごい!よく気づけました!だんだん、会計の考え方が身についてきたね~。

 

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ふゆみさん

褒められると私は伸びるタイプなんです(!)

 

 

 

徐々に費用化するため、100万円の車の価値が徐々に下がってきます。

 

1年目:20万円分が使用されたので、残り80万円の価値の車

2年目:20万円分が使用されたので、残り60万円の価値の車

3年目:20万円分が使用されたので、残り40万円の価値の車

4年目:20万円分が使用されたので、残り20万円の価値の車

5年目:20万円分が使用されたので、残り0万円の価値の車

 

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このように、時がたつに連れ、価値の減少を貸借対照表に反映させていきます。

 

貸借対照表上では、こんな感じでよく表記されています。

 

車両運搬具    100万円

減価償却累計額 △20万円

 

価値の減少を

 

『減価償却累計額』(げんかしょうきゃくるいけいがく)

 

と分けて表記する点を覚えておきましょう!

 

 

3.『キャッシュ・フロー計算書』では何が起きる?

 

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こすぴー先生

さて、ここで今回の大事なテーマです!それでは、キャッシュ・フロー計算書では、どんな動きをするのか想像がつきますか?

 

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ふゆみさん

うーんと・・・難しいですね。

 

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こすぴー先生

キャッシュとは現金のことでした。現金の動きに注意してみよう!

 

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ふゆみさん

あ!先生、わかりました!1年目に100万円の支払い!以上!

 

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こすぴー先生

よく見抜けました!段々、現金と利益の違いがわかってきたね!

 

 

 

実は、キャッシュ・フロー計算書での動きを見てみると、1年目に現金が支払われて終わりです。

※今回は、一括で購入したという取引です

 

1年目:100万円の現金の支払い

2年目:なし

3年目:なし

4年目:なし

5年目:なし

 

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損益計算書では、『費用』として、分割して計上していました。

 

しかし、キャッシュ・フロー計算書では、現金の動きを表すため、

1年目の支払いで数字の動きは終わりです!

 

このように、

 

損益計算書での『利益』と

キャッシュ・フロー計算書での『現金』を見比べても全く異なる

 

 

という現象が、起こりえます。

 

 

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ふゆみさん

個人の生活とは違って、そんな違いがあるんですね~。ちなみに、5年という期間は決められているんですか?

 

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こすぴー先生

はい。『どういう資産を購入したら何年で償却する』というルールがあります。企業によって、若干の違いはありますが、おおむね同じルールのもとで処理しています。

 

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ふゆみさん

へぇ~会社って、そんなことをしているんですね!

 

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こすぴー先生

実は、経理の人はこういう処理を頭使いながら、頑張って対応しているんですよ!笑

 

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ふゆみさん

会社の経理の人を尊敬します・・・(笑)

 

 

 

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こすぴー先生

1時限目第20回目の授業、大変お疲れさまでした^^

次の授業は「1-21 キャッシュ・フロー計算書には3つのBOXがある!」です。

C/F計算書の構造をわかりやすく解説します。

ひと休みしたら、ぜひ読んでみてくださいね!

 

 

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 ・1-18 イメージが大事!実際のキャッシュ・フロー計算書を見てみよう!

1-19 利益と現金は異なる part1 『掛け売り・掛け買い』という考え方

1-20 利益と現金は異なる part2 『減価償却費』という考え方←イマココ

1-21 キャッシュ・フロー計算書には3つのBOXがある!

1-22 キャッシュ・フロー計算書を、人の身体に例えてみよう!

1-23 我が家のキャッシュ・フロー計算書を作ってみよう!

1-24 イメージが大事!財務三表の繋がりを理解しよう!

 

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