[最終更新日]2020年05月06日↺ [読了目安]こちらの記事は3分程で読めます
『ZAIMの教室 財務諸表専門の学校』のこすぴーです。
ふゆみさんと一緒に、財務諸表・決算書の読み方を3時間でマスターする無料講座の1-14回目となります。
今回は、特別損失・特別利益と税引前利益を解説していきたいと思います。
先生!そろそろ損益計算書も終盤に近付いたんじゃないでしょうか?
うん、そうだね!今回合わせて、あと2回でそれぞれの項目の解説は終わりだから、頑張りましょう!
1.『特別』という考え方を理解しよう!
前回に引き続き、マヨネーズを作って、販売している会社の社長だということで解説していきますね。
前回は営業外と営業の区分けをしていきましたが、それでもまだ費用と収益があるんです。
『特別』というタイトルからして、あると思ってました・・・!
その期に限って起きた費用や収益のことを、『特別』という言葉で定義しています。たとえば、いくつか紹介してみましょう。
▸Case1
台風で工場が壊れてしまった。けれど、保険に入っていたおかげで保険金がもらえた。
こちらは、保険に入っていたからこそもらえた一時的な『収益』です。
▸Case2
地震によって工場が壊れてしまった…。その時の工場の取り壊し費用は一時的な『費用』ですね。こちらは、毎回、地震が起きるわけではないので、その期で1回限りの費用です。
■特別損失…その期に限って起きた費用のこと
✔ 災害が起きて、工場の取り壊し費用が発生した。
✔ 工場の土地の価格が相場よりも下がってしまったので、土地の価値を下げた(=減損損失)
■特別利益…その期に限って起きた利益のこと✔ 被災した工場の保険金をもらえた。
大事なことは…『一回限りのことは、一番最後の方で調整して欲しい』ということです!
たしかにその区別をしないと、本来の企業活動が見えてこないですもんね。
そうです!
2.『税引前利益』を理解しよう!
ここまで『特別損失』『特別利益』を理解すれば、あとは足し引きの計算です。
■税引前利益(ぜいびきりえき)とは…その期に限って起きたことまでの儲けのこと
税引前利益=経常利益-特別損失+特別利益
3.経常利益~税引前利益までをおさらい!
はい、ここまででもう一度おさらいしていきますので、よく理解しておきましょうね!
[前回までの利益]
営業利益から、営業外の費用と収益を差し引きしました。
経常利益 31,500円
=営業利益34,000円-営業外損失4,000円+営業外収益1,500円
ここで、今回かかった特別損失と特別利益を計算します。
[特別損失:3,000円]
災害費用・・・2,000円
減損損失・・・1,000円
[特別利益:1,500円]
受取利息・・・1,500円
ここまで計算できたら、あとは差し引きですね!
税引前利益 30,000円
=経常利益31,500円-特別損失3,000円+特別利益1,500円
・1-14 特別って言うけど本当に?税引前利益と特別損益を覚えよう!←イマココ
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