[最終更新日]2020年05月06日↺ [読了目安]こちらの記事は4分程で読めます
『ZAIMの教室 財務諸表専門の学校』のこすぴーです。
ふゆみさんと一緒に、財務諸表・決算書の読み方を3時間でマスターする無料講座の1-13回目となります。
今回は、経常利益と営業外費用・営業外利益を解説していきたいと思います。
まだまだ、利益があるんですね・・・もうちょっと頑張ります!
これだけじゃあ、企業活動は終わりません!もうちょっと頑張ろうね!
1.『営業外』という考え方がある!
前回に引き続き、マヨネーズを作って、販売している会社の社長だということで解説していきます。
マヨネーズを作って販売している会社ですが、この営業活動の他にも企業活動としてカウントされるものがあります。
どういうことですか?
営業活動以外の費用や利益のことを、『営業外』という言葉で定義しています。
➤Case1 受取利息
✔ たとえば、銀行に預けていた預金についた利息
✔ こちらは、預金を預けていたからこそもらえた『収益』です
✔ 本業として利益をあげているものではありません
➤Case2 支払利息
✔ 銀行からお金を借りていたら、利息を払います
✔ お金を貸してくれたお礼としての『費用』です
✔ こちらは、本業として払っている費用ではありません
■営業外損失…本業以外での損失のこと
✔ 銀行から借金していたので利息を払った(=支払利息)
✔ マヨネーズの原料を海外から輸入したが、為替の影響を受けて損失が出た(=為替差損)
■営業外収益…本業以外での収益のこと
✔ 銀行へ預金をしていたので利息をもらった(=受取利息)
✔ マヨネーズの原料を海外から輸入したが、為替の影響を受けて収益が出た(=為替差益)
このように…
・本業と直接結びついているのか?
・それとも本業とは直接結びついていないのか?
を区分けすることで、正確な利益を算出することができます。
企業活動には、『営業』と『営業外』という区分けをするんですね~。
そうだね、そこはきっちり分けて考えよう!
2.『経常利益』を理解しよう!
ここまで『営業外損失』『営業外収益』を理解すれば、あとは足し引きの計算です!
■経常利益(けいじょうりえき)とは…普段の経営活動での儲けのこと
経常利益=営業利益-営業外損失+営業外収益
先生!よく会社内で、「ケイツネ」って言葉を聞くんですが、もしやこのことですか?
そうです!実はそういう呼び方もあります。
経常利益の、『経常』の部分を音読みして、「ケイツネ」と呼ぶ人もいます。『ケイツネ』と言われたら、経常利益のことだと理解しておきましょう。
なんだか、ツネられているみたいですね(笑)
3.営業利益~経常利益までをおさらい!
はい、ここまででもう一度おさらいしていきますので、よく理解しておきましょう!
➤前回までの利益
売上総利益から、販売するための費用や管理費用を差し引きました。
営業利益34,000円=売上総利益42,000円-販売費及び一般管理費8,000円
ここで、今回かかった営業外損失と営業外収益を計算します。
[本業以外でかかった費用・利益]
➤営業外損失:合計 4,000円
支払利息・・・1,000円
為替差損・・・3,000円
➤営業外収益:合計 1,500円
受取利息・・・1,000円
為替差益・・・500円
ここまで計算できたら、あとは差し引きですね!
[営業利益から営業外損益を足した儲け]
経常利益31,500円
=営業利益34,000円-営業外損失4,000円+営業外収益1,500円
いよいよ終盤にさしかかりました!あともう一息ですね。
・1-13 経常利益を理解するには、営業外損益を覚えよう!←イマココ
・1-14 特別って言うけど本当に?税引前利益と特別損益を覚えよう!
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