[最終更新日]2019年4月11日 [読了目安]こちらの記事は4分程で読めます
『ZAIMの教室 財務諸表専門の学校』のこすぴーです。
ふゆみさんと一緒に、財務諸表・決算書の読み方を3時間でマスターする無料講座の3-14回目となります。
今回で3時間マスターは最後の授業となりました。
本当にここまで3時間でやってこれました!本当にざっくりですが読めた印象です。
きちんと挫折せずに学べたおかげだね。今回は、総まとめとしての分析と、JALのその後を追ってみましょう。
1.『分析の総まとめ』をしよう!
3つの分析をしてみてどうだったかな?
やっぱり、どれをとってもいい結果ではなかったように思えるなぁ…。
そうだよね。その印象を持てただけでも成長しているね。
収益性・安全性・成長性の3つを分析してもらいました。
ざっくり、下記のようにまとめてみます。
▼ 収益性 – 儲かっているかな? -
✔ 2007年まではぎりぎりの水準を保てていた
✔ 2008年から不景気の影響を受けて儲けが出ず
▼ 安全性 - 倒産しないかな? -
✔ すでに十分な安全性を確保できていたわけではない
✔ 銀行からの融資が終わったら危険な状況
▼ 成長性 - 儲かっているかな? -
✔ 赤字路線・半官半民体質でのもどかしさを抱える
✔ 経営コントロールが十分ではない経営状況
当時は不景気に入った厳しい状況が続いていたのは事実。それでもそんな台風に耐えうる備えができていたか?とても問われる結果だったね。
経営の難しさを知りました。
企業はいつだって順調じゃないんだ。だから不調な時にも蓄えが必要だよね。
2.『JAL経営のてん末』はいかに?
JALの経営の顛末を一緒に見ていこう。
⋰
日本航空(JAL)ホームページより
「会社更生手続き」っていうのは、事実上の倒産を表しているよ。「もう経営を続けられないので助けて欲しい」というSOSなんだ。
これは企業のホームページとかでも見られるんですか?
うん、そうだよ!こういう案内が当時、発表されたんだ。
ちょうど、発表があったのが、2010年1月19日。
だから2009年度(2010年3月末決算)は最終決算日まで迎えることができなかったということだね。
3.『JALの復活劇』に感動しよう!
ZAIMの教室でも伝えているとおり、「財務諸表を通じて、企業のストーリーの面白さ」を体感して欲しいと思っているんだ。
ここからは、JAL倒産後の状況を見てみよう。
復活したんですよね?(今も飛行機利用しているし…!)
財務諸表を通じて、見ていきましょう!これが経営指標の抜粋だよ。
< 日本航空(JAL)の経営指標 >
特筆すべきは2点。
①十分な利益が確保できたこと
②自己資本比率が向上したこと
す、すごい…!倒産後、すぐにこんな大逆転劇が繰り広げられたんですね!!
当時の対応を2つ見ていこう!
➤ 対応① 3,500億円の公的資金
企業再生支援機構から3,500億円の公的資金が投入され、JALは株式の100%減資を実施しました。
まずは3,500億円の資金が渡されたんだね。
これが当時、ニュースになっていて賛否分かれていましたよね。
そうだね、一応“公的なお金”(=税金)だからね。でも、このお金はすべて再上場後に返済しているんだ。
そして、100%減資とは、今までの株式がすべて紙きれになったということ…。
➤ 対応2 稲盛和夫氏の就任
京セラ創業者の稲盛和夫氏が会長就任。
徹底的なコストカットとサービス向上に努めました。
例)大型機の売却、希望退職者の募集、年金支給額のカット
稲盛さんって知ってます!京セラやKDDIの創業者ですよね!書店にも本が並んでいます。
そうだね、大有名人だね。本当にイチからの改革をやって遂げたとのことだそうです。
当時の状況をインタビューでも答えているけど、毎日、役員を叱っていたそうだよ。会計がわからないのかと。
そうなんだぁ…。
でも、おかげで、こうしてV字回復ができていることがすごいね。“ざっくりでも会計を知っていることが大事だ“と稲盛さんも強調していたね。
なんだかここまで勉強して良かったです!色んな企業を見てみたくなってきました!
そうだね、企業決算NEWSでも実例企業を載せているからぜひチャレンジしてほしいな!本当にここまでお疲れさまでした^^
勉強してくれた皆さまへ
ここまで、3時間お付き合いくださってありがとうございました。
_______財務諸表を読んでみる
あんまり普段なじみのない数字とにらめっこするのはつらいものです。
しかし、コツだけ掴んでもらえば、あとは実践あるのみ。
企業のストーリーが読める面白さ、楽しさ、そして感動を、これからも味わってほしいと思います。
資本主義の現代だからこそ、企業はある意味、合法的な戦争をしているように表現できるかもしれません。
しかし。
企業がこうして成長をしてくれたおかげで、わたしたちの生活は豊かになりました。
豊かになるとは、便利になるということ。
それは、企業のテクノロジーのおかげで、
たとえば健常者だけではなく、不自由な人も暮らしやすい世の中が実現できるということ。
ぜひ、世の中のためになる企業をウォッチして、そして一緒に応援していきましょう。
ZAIMの教室でも、頑張る皆さんを精一杯応援させてもらいます。
あらためて、3時間お付き合いいただきありがとうございました!
わたしもこれから、みんなに負けないようにガンバルよーーー!!
ふゆみさんも3時間お疲れさまでした^^