ビジネス会計検定2級の過去問解説(固定比率 財務分析 編)

 

 

[最終更新日]2024年09月17日[読了目安]約3分 [ad]アフィリエイト広告を利用しています

 

 

 

 

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小 菅

ZAIMの教室の代表講師 小菅です。みなさんはビジネス会計検定試験をご存知でしょうか?

 

今回は、ビジネス会計検定試験2級の過去問を解いてみたいと思います!

 

この記事を見れば、ビジネス会計検定試験がどのような試験なのか、どのようなことがスキルとして身につくのかがわかります。

 

簿記を学習中の方や、ビジネス会計検定を受験しようか検討している方はぜひ、この記事を最後まで視聴することをおすすめします!

 

 

\  YouTube動画でも解説中!! /

 

 

 

 

 

 

ビジネス会計検定2級過去問の出題(テーマ:固定比率)

 

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今回は、ビジネス会計検定2級の過去問から、固定比率をテーマに出題していきたいと思います!

 

 

 

 

 

 

では、問題です。出題は第24回過去問題から、大阪商工会議所より許諾を得て出題いたします!

 

 

問.次の文章の空欄(ア)と(イ)に当てはまる数値と語句の適切な組み合わせを選びなさい。

X2年度の固定比率は、(ア)%であり、X1年度と比較して、長期の安全性は(イ)しているといえる。

 

①(ア)87.9(イ)改善  ②(ア)87.9(イ)悪化  ③(ア)130.2(イ)改善  ④(ア)130.2(イ)悪化

 

では、みなさん、正しい・間違いの箇所も含めて考えて解いてみてください!

 

少し時間をとって考えて解いてみてください。

 

では、解答は次の章に映します。

 

 

 

 

ビジネス会計検定2級過去問の解答(テーマ:固定比率

 

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正解は「④」でした!みなさん、正解していましたか?また、正解していた方は、考え方を説明できますか?

 

 

 

解答:正解「④」

 

 

 

こちらの過去問題で、みなさんが理解しておかなければならないことは2つありました。

 

1つ目が、経営指標の固定比率が理解できているかどうかです。

2つ目が、固定比率の計算ができるかどうかです。

 

それでは、次の章では、解説を加えていきます。

 

 

 

2級の解説(固定比率)

 

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小 菅

まず、みなさんは財務分析における経営指標「固定比率」を理解するために、貸借対照表が頭の中でイメージできていますか?すこし復習しておきましょう!

 

 

 

 

 

 

では、固定比率について学習していきましょう。企業が倒産しないかな?という目線で分析する安全性分析の経営指標となります。

 

ポイント①

固定比率とは、純資産に対する固定資産の大きさの比率のことで、計算式としては以下のようになります。

 

固定比率=( 固定資産 + 繰延資産 ) ÷ 純資産 ×100

 

ポイント②

解釈としては、そもそも固定資産とは企業が長期にわたって使用する建物や機械装置といった資産であり、売上高を生む装置であります。

 

そして、多額の資金が必要となり、資金回収にも時間がかかる特徴があるんです。

 

そのため、返済義務のない資金源泉である純資産でまかなえていることが望ましいと解釈します。たとえば、工場の機械や土地を借金に頼らなかったら、イメージとしてでもよいですが資金的な安全性が高いと感じますよね?

 

ポイント③

良好水準としては100%以下がよいと言われます。

 

たとえば、純資産が100万円あったとしたら、固定資産が80万円や50万円といった100万以下の状態です。とはいえ、製造業など、固定資産を多額に保有する業界は100%を超えることはありますので、業界平均と比較することも非常に大事です。

 

ポイント④

計算の際注意しなければならないのは、繰延資産の取り扱いです。流動資産以外の資産という観点から繰延資産を含めてもOKですのでこちらも含めて計算しましょう。

 

 

\ 損益計算書と貸借対照表を理解したい方はこちらの動画! /

参考動画:財務諸表 無料講座(約35分)

 

 

2級の解説(固定比率の計算)

 

 

 

では、固定比率を学習したところで、今回の過去問を計算してみましょう。

 

まずは、貸借対照表から必要な数値をピックアップできるかどうかです。今回は上記スライドのように数値をピックアップする必要があります。

 

貸借対照表からは固定資産と純資産をピックアップしています。今回は繰延資産の発生がなかったので、分子は固定資産のみでOKです。

 

これらを計算した計算式が下記のようになります。

 

【計算式】

X1年度:610,500÷574,400×100=106.3%

X2年度: 1,034,200÷794,200×100=130.2%

 

X1年度が106.3%、X2年度が130.2%という結果になりますので、X2年度の固定比率は130.2%、経営環境は「悪化」という選択肢が正解です。

 

固定比率の解釈ができるだけではなく、正確に計算できないと点数がとれませんので、何度も練習しておきましょう。

 

 

いかかでしたでしょうか?

 

このようなイメージで、財務分析における固定比率を理解しておくとよいでしょう。

ぜひ、簡単なイメージをまずは持っておくと、今後の学習が楽になりますので、イメージしておきましょう。

 

みなさん、まずはざっくりでも理解してもらえると嬉しいです!

 

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小 菅

いかがでしたでしょうか?企業の大事な財務諸表である損益計算書に関して、改めて次の2つの点がみなさんは理解できていましたか?

 

 

 

1つ目が、経営指標の固定比率が理解できているかどうかです。

2つ目が、固定比率の計算ができるかどうかです。

 

これらが理解できているビジネスパーソンとそうでない方では、ビジネスを見る解像度が違ってきます。

 

企業活動が数字として財務諸表にどのように影響がされるのか?理解できている方は、これまで解説した財務諸表が頭の中でイメージができているんですね。

 

そのため、企業活動が起こると、瞬間的に財務諸表にどう影響するのか素早く理解をした上で、大事な意思決定を行います。

 

 

 

 

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ZAIMの教室では、今回のような解説を、さらに事例を交えて講義している対策講座を開講しておりますので、詳細は下記をご覧ください!

みなさんとお会いできることを楽しみにお待ちしております。

 

 

 

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参考①:ビジネス会計検定 公式webサイト

 

参考②:ZAIMの教室のYouTube

 

 

 

 

参考③:【記事】ビジネス会計検定試験 関連記事

 

 

 

 

 

 

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