ビジネス会計検定3級の過去問解説(売上総利益率・粗利益率 財務分析 編)

 

 

[最終更新日]2024年09月17日[読了目安]約3分 [ad]アフィリエイト広告を利用しています

 

 

 

 

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小 菅

ZAIMの教室の代表講師 小菅です。みなさんはビジネス会計検定試験をご存知でしょうか?

 

今回は、ビジネス会計検定試験3級の過去問を解いてみたいと思います!

 

この記事を見れば、ビジネス会計検定試験がどのような試験なのか、どのようなことがスキルとして身につくのかがわかります。

 

簿記を学習中の方や、ビジネス会計検定を受験しようか検討している方はぜひ、この記事を最後まで視聴することをおすすめします!

 

 

\  YouTube動画でも解説中!! /

 

 

 

 

 

 

ビジネス会計検定3級過去問の出題(テーマ:売上総利益率・粗利益率)

 

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今回は、ビジネス会計検定3級の過去問から、売上総利益率・粗利益率をテーマに出題していきたいと思います!

 

 

 



 

 

では、問題です。出題は第24回過去問題から、大阪商工会議所より許諾を得て出題いたします!

 

 

次の文章について、正誤の組み合わせとして正しいものを選びなさい。

 

(ア)粗利益率(%)は、100ー売上原価率(%)で算出することができる。
(イ)粗利益率は、X2年度の方が良い。

 

 

では、みなさん、正しい・間違いの箇所も含めて考えて解いてみてください!

 

少し時間をとって考えて解いてみてください。

 

では、解答は次の章に映します。

 

 

 

 

ビジネス会計検定3級過去問の解答(テーマ:売上総利益率・粗利益率

 

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小 菅

正解は「①」でした!みなさん、正解していましたか?また、正解していた方は、どこが正しいか、間違いか指摘できますか?

 

 

 

解答:正解「①」

 

 

 

では、どこが正解か、間違いか、下記に記載します。

 

(ア)に関しては、すべて正しい表現です。

(イ)に関しては、すべて正しい表現です。

 

 

みなさん、正しいところと間違いのところの指摘まで合っていましたか?

 

こちらの過去問題で、みなさんが理解しておかなければならないことは2つありました。

 

1つ目が、財務分析の経営指標が理解できているかどうかです。

2つ目が、財務分析の経営指標の計算ができるかどうかです。

 

それでは、次の章では、解説を加えていきます。

 

 

 

3級の解説(売上総利益率・粗利益率)

 

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まず、みなさんは売上総利益率・粗利益率を理解するために、損益計算書が頭の中でイメージできていますか?すこし復習しておきましょう!

 

 

 

 

 

 

損益計算書を、百分比損益計算書と称して、各項目を%表記して分析することができます。

 

損益計算書の各項目の金額を売上高の金額で割って、百分比であるパーセントとで表現していきます。これにより、経営成績の比較が可能になります。

 

式で表すと、損益計算書の各項目の金額÷売上高×100です。

 

ここでまずポイントが、損益計算書の復習になりますが、売上総利益の別名が粗利益だということがわかっているかどうかです。

 

粗利益とは、名前の通り、粗い利益です。つまり、売上高から原材料などの売上原価を差し引いたざっくりした利益という意味で理解してもOKです。

 

そのため、粗利益率は、売上総利益÷売上高×100でも求められますし、100(%)から売上原価率を差し引いても、どちらの計算式でも求められるということですね。

 

では、次のスライドで、今回の過去問題の出題を実際に計算してみましょう。

 

 

 

\ 損益計算書と貸借対照表を理解したい方はこちらの動画! /

参考動画:財務諸表 無料講座(約35分)

 

 

3級の解説(売上総利益率・粗利益率の計算)

 

 

 

まず、損益計算書から、計算に必要な箇所を抜き出せるかどうかです。今回は上記のスライドの通りです。

 

次に、こちらの数字をもとに、粗利益率の計算が実際にできるかどうかです。

 

計算すると、X1年度の粗利益率が24.7%、X2年度が28.2%でした。

 

【計算式】

X1年度:84,367÷341,326×100=24.7%

X2年度:113,389÷402,506×100=28.2%

 

そのため、粗利益率はX2年度の方が良いということがわかります。

 

ここまでが過去問の出題になりますが、次のスライドでは、粗利益についてももう少し学習をしてみましょう。

 

 

3級の解説(売上総利益率・粗利益率の理解)

 

 

 

この粗利益・粗利益率ですが、実は商売をする上では、非常に大事な経営指標です。

 

それは、粗利益・粗利益率が低いと商売は苦戦を強いられるからです。理由は2つあります。少し極論になり語弊が生じるかもしれませんが、入門編としてぜひ学習してください。

 

1つ目が、販管費のコストカットには限度があるからです。

 

たとえば、1台100万円の車を販売した際、A社が粗利益率10%、B社が粗利益率40%の場合、残る利益はそれぞれ、A社が10万円、B社が40万円となります。

A社はそこから販管費を10万円以内におさめないといけません。ある程度はコストカットなどできると思いますが、それでも人件費や事務所の家賃など、いわゆる固定的な費用をカットするには限度があります。そもそも、コストカットして、お客様に品質を担保できますか?

 

一方、B社は40万円の粗利益が残っておりますので、A社よりも余裕があり、無理なコストカットを強いられる必要はありません。当然、お客様への品質を担保することも容易でしょう。

 

 

2つ目は、粗利益率が低い商売をやっている場合、たくさん売らないといけないからです。

 

粗利益率が低いということは、薄利ということですね。薄利な商売で利益を出すには、たくさん売らないといけません。薄利多売という言葉はそういう意味ですね。

 

その商売がたくさん売れる商売ならいいですが、商売をしていてたくさん売るということは、みなさんも体感としてあるかもしれませんが、中々容易なことではありません。

 

さきほどの事例でいえば、粗利益率10%のA社は10万円しか粗利益が残らず、一方B社は粗利益率40%のため40万円の粗利益が残ります。

 

この段階で、A社は1台10万円の粗利益なので、4台の車を販売しないと、B社と同じ40万円の粗利益が残らないということですね。

 

では、4台売るために、広告宣伝費などをたくさんかけられるのでしょうか?

 

理由1つ目にもお話ししたように、既に利益が少ないので、販管費に当たる広告宣伝費をたくさんかけることは中々難しいと思います。もちろん、何もしなくても4台売れるならいいですが、その分、B社よりも車の在庫を抱えることになり、管理負担は拭えません。

 

このように、商売はできるなら、まずは粗利のよい商売を始められるかどうかです。もしくは、粗利益・粗利益率を向上させることができるかどうかです。

 

もちろん、粗利の良い商売ばかりできるわけではありませんので、さまざまな経営戦略が必要になります。そちらに関しては、長くなりますので今回は割愛します。

 

 

いかかでしたでしょうか?

 

このようなイメージで、財務分析における売上総利益率(粗利益率)を理解しておくとよいでしょう。

ぜひ、簡単なイメージをまずは持っておくと、今後の学習が楽になりますので、イメージしておきましょう。

 

みなさん、まずはざっくりでも理解してもらえると嬉しいです!

 

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小 菅

いかがでしたでしょうか?企業の大事な財務諸表である損益計算書に関して、改めて次の2つの点がみなさんは理解できていましたか?

 

 

 

 

1つ目が、財務分析の経営指標が理解できているかどうかです。

2つ目が、財務分析の経営指標の計算ができるかどうかです。

 

これらが理解できているビジネスパーソンとそうでない方では、ビジネスを見る解像度が違ってきます。

 

企業活動が数字として財務諸表にどのように影響がされるのか?理解できている方は、これまで解説した損益計算書や売上総利益率が頭の中でイメージができているんですね。

 

そのため、企業活動が起こると、瞬間的に財務諸表にどう影響するのか素早く理解をした上で、大事な意思決定を行います。

 

 

 

 

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ZAIMの教室では、今回のような解説を、さらに事例を交えて講義している対策講座を開講しておりますので、詳細は下記をご覧ください!

みなさんとお会いできることを楽しみにお待ちしております。

 

 

 

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参考①:ビジネス会計検定 公式webサイト

 

参考②:ZAIMの教室のYouTube

 

 

 

 

参考③:【記事】ビジネス会計検定試験 関連記事

 

 

 

 

 

 

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