[最終更新日]2022年01月25日↺ [読了目安]こちらの記事は5分程で読めます

ZAIMの教室 財務諸表専門の学校の代表講師小菅こと、こすぴー先生です。
今回は、中小企業診断士を受験する方へ、試験内容の概要をお伝えしていきます。お相手は、現在、中小企業診断士の資格勉強中のはるきさんです。
よろしくお願いします。試験日や受験科目、そして受験資格などとても複雑なので一度、理解してから受験勉強することをおすすめします!勉強の戦略に繋がってくると思いますので。
➤目次
1.試験内容と受験資格は?
Point ➤3段階の試験!1次試験は広く浅く網羅的な知識が必要!
2.一次試験と二次試験に関連性がある?
Point ➤二次試験に関連の深い企業経営理論、財務・会計、運営管理を優先する!
3.勉強方法はどうすればよいか?
Point ➤予備校・通信講座・独学の3種類!
4.おすすめの通信講座は?
Point ➤スタディング・診断士ゼミナール・クレアール!
1.試験内容と受験資格は?
Point ➤3段階の試験!1次試験は広く浅く網羅的な知識が必要!

中小企業診断士の資格を取得するまでのステップを紹介します。
ステップ1:1次試験(マークシート形式)
ステップ2:2次試験(論述形式)
ステップ3:実務補修・実務従事
全部で、3つのステップをクリアして、はじめて【中小企業診断士】として国家資格が登録できます。
では、次にそれぞれがどういった試験なのか、一緒に確認していきましょう。
今回は、2019年度の試験をモデルに解説していきますが、
例年試験実施年度の4月上旬~5月上旬に発表があります。
ぜひ、受験年度が決まっている受験生は、併せて、中小企業診断協会ホームページもご覧ください!
ステップ1:1次試験
▶実施日
8月上旬
*2019年度は8/3(土)、8/4(日)〈2日間〉
▶受験資格
年齢・性別・学歴等に制限はありません
▶受験料
13,000円[税込]
▶試験科目
日程 | 試験科目と時間 | 配点 |
1日目:AM | 経済学・経済政策 60分 | 100点 |
1日目:AM |
財務・会計 60分 | 100点 |
1日目:PM | 企業経営理論 90分 | 100点 |
1日目:PM | 運営管理 90分 | 100点 |
2日目:AM | 経営法務 60分 | 100点 |
2日目:AM | 経営情報システム 60分 | 100点 |
2日目:PM | 中小企業経営・中小企業政策 90分 | 100点 |
*マークシート形式による多肢選択式
*四肢択一または五肢択一
▶試験会場
札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡・那覇(2019年度)
▶合格発表
9月上旬
*2019年度は9/3(火)
▶合格基準
・免除科目を除く全科目を受験し総点数の60%以上
・1科目でも満点の40%未満のないこと
両条件を満たすことが必要です。
▶科目合格制度
科目合格基準は、満点の60%を基準としています。
*1次試験合格までの科目合格の有効期間は3年間です

一次試験で大事なポイントは非常に幅広い7科目を攻略すること!科目合格制度もうまく活用して、効率的に受験勉強することが必要です!
一次試験は【広く浅く知識を習得する】と言われますが、初めて学習する科目でたくさんあるのであれば、早期から始めることをおすすめします!マークシートによる【絶対評価】ですので、努力あるのみです!
ステップ2:2次試験
▶実施日
筆記:10月中旬〜下旬(2019年度は10/20(日))
口述:12月中旬(2019年度は12/15(日))
▶受験資格
1次試験合格者
*1次試験合格(全科目合格)の有効期間は2年間です
▶受験料
17,200円[税込]
▶試験科目
➤筆記試験【配点:各科目100点づつ】
【事例Ⅰ】組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略および管理に関する事例
【事例Ⅱ】マーケティング・流通を中心とした経営の戦略および管理に関する事例
【事例Ⅲ】生産・技術を中心とした経営の戦略および管理に関する事例
【事例Ⅳ】財務・会計を中心とした経営の戦略および管理に関する事例
➤口述試験
中小企業の診断及び助言に関する能力について、筆記試験の事例なども含めて、個人ごとに面接を行います
▶試験会場
札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡(2019年度)
▶合格発表
12月上旬
*2019年度は12/6(金)
▶合格基準
・筆記試験における総点数の60%以上
・1科目でも満点の40%未満がないこと
・口述試験における評定が60%以上
全条件を満たす必要があります。

中企業診断士の肝でもある二次試験です!7科目の一次試験を突破した猛者たちとの勝負です。多年度受験生もいる熾烈な試験です!
一応、論述試験ですが、こちらは【相対評価】による採点だとも言われております。例年、20%前後の合格率を維持できるように、採点基準に変化を加えて合格者を出しているとか。

模範解答や細かい配点がわからないので、難しいところですよね。でも、もちろん個人の論述レベルがないと突破できないので、振り回されず論述勉強が突破の鍵です。
ステップ3:実務補修・実務従事
▶実施日
第2次試験合格後、3年以内に実務補修を15日間行うこと
*その他、実務に従事する方法もあります
▶受験資格と受験料
中小企業診断士第2次試験合格者の中で、3年を経過していないこと
5日間コース:50,000円(税込)
15日間コース:148,600円(税込)
▶試験科目
【実務補修】受講者6名以内でグループを編成し、指導員の指導のもと、実際に企業等に対する経営診断・助言を行います。
・国・都道府県等、中小企業基盤整備機構または都道府県等中小企業支援センターが行う診断・助言業務
・中小企業基盤整備機構または都道府県等中小企業支援センターが行う窓口相談等の業務
・中小企業に関する団体が行う中小企業の診断・助言または窓口相談等の業務
・その他の団体または個人が行う診断・助言または窓口相談等の業務
・中小企業の振興に関する国際協力等のための海外における業務

ここまでくれば、あとは合否ではなく、登録前に必要な実務を受けるのみです!こちらが済めば、晴れて【中小企業診断士】の国家資格として登録できます!
2.一次試験と二次試験に関連性がある?
Point ➤二次試験に関連の深い企業経営理論、財務・会計、運営管理を優先する!

この章では一次試験と二次試験の関連性を理解して、勉強方法に役立ててほしいです!
これまで解説してきた一次試験と二次試験ですが、
お互いの共通点を確認してから勉強を始めると、とても効率的に取り組めます。
一次試験と二次試験のそれぞれの科目の関連性をまとめた表が、
スタディングの加速合格法にありましたので、そちらで見ていきましょう。
引用:スタディング(旧:通勤講座)の加速合格法より
こちらを確認すると、関連性のある科目と関連性のない科目があります。
関連性のある科目としては【財務・会計】【企業経営理論】【運営管理】となります。
こちらは、一次試験だけではなく、二次試験でも論述試験として出題される重点科目となります。
関連性のない科目としては【経済学・経済政策】【経営法務】となります。
つまり、こちらの科目は一次試験対策のみの勉強となるということです。
【経営情報システム】【中小企業経営・中小企業政策】の2科目に関しては、
間接的に関係してくる科目ですが、細かい知識を二次試験で問うというわけではありません。

まずは、一次試験と二次試験を別の試験と捉えるのではなく、関係性のある試験なのだと理解することが大事です!
その通りです。わたしも最初は、試験概要を確認せず、7科目をまんべんなく勉強していましたが、優先順位があることをあとから知って後悔しました。

そうです、7科目もあるので【優先順位】がとても大事です!もちろん、個々で得意・不得意科目はありますが、【財務・会計】【企業経営理論】【運営管理】を重点的に勉強する必要があります!
1番目に優先する科目
【財務・会計】
【企業経営理論】
【運営管理】
2番目に優先する科目
【経営情報システム】
【中小企業経営・中小企業政策】
3番目に優先する科目
【経済学・経済政策】
【経営法務】
3.勉強方法はどうすればよいか?
Point ➤予備校・通信講座・独学の3種類!

ここから、働きながら資格取得するには、実際にどうやって勉強していくかご紹介していきます。
中小企業診断士の勉強方法をグループ分けすると大きく3つのやり方があります。
①予備校
②通信講座
③独学
おすすめ勉強法3位:独学(市販テキストベース)
市販で売られているテキストを使用して勉強する方法です。
有名な参考書だと、スピードテキストを使用している方が多いですね!
独学は最も低価格で勉強ができる方法ですが、
初学者がゼロからテキストを読み込んで理解するハードルは高いです。
理解するまでに、本当に時間がかかるんです!
既に予備校で勉強済みの人やよっぽど事前知識がある方が取り組むには最適ですが、
初学者には全くおすすめできません。
<独学をおすすめする受験生>
・費用負担をかけたくない人
・好きな教材・学習方法でやりたい人
・予備校で勉強済みの多年度受験生
・仕事などで事前知識がある人
おすすめ勉強法2位:予備校
大原やTAC、LECなどの大手予備校に通って勉強する方法です。
予備校は質の高い授業やテストを提供しれますので、安定的な需要があります。
しかし、価格が高額であったり、近所に予備校がないケースもあります。
また、予備校に通うまでの通学時間がもったいありません。
『よっぽど対面授業でなければ勉強できない!と思う方』
『近くに予備校がある方』
『圧倒的に時間的余裕がある方(学生など働いていない方)』
なら、通うことをおすすめしています。
やっぱり大手予備校の安心感はありますしね!
でも、それ以外の方にはおすすめはできません。
<予備校をおすすめする受験生>
・近所に大手予備校があり、通学時間がかからない人
・対面リアル講義じゃないと満足できない人
・金額コスト面では20万円以上でも困らない人
・受験生同士の仲間を積極的に集めたい人
・大手予備校に通っている安心感を得たい人
・圧倒的な時間がある人(大学生や定時で帰れる人など)
おすすめ勉強法1位:通信講座
スマートフォン動画やパソコン動画に対応している通信講座です。
初学者かつ働いている方であれば、【通信講座】をおすすめしております。
なぜなら、費用対効果が高く、なにより時間と場所に捉われずに勉強が進められることです。
通信講座であれば、予備校よりは圧倒的な低価格でかつ時間と場所を選ばすに、試験範囲を受講できます。
働きながら資格を取得する会社員にはとってもおすすめです!
<通信講座をおすすめする受験生>
・働きながらスキマ時間を活かして勉強したい人
・仕事の忙しさに波があり、忙しい人
・電車や車など移動時間を多く持て余している人
・金額コスト面を極力抑えて受験勉強をしたい人
・市販テキストだけでは受験勉強ができない人
私も実は最初、予備校に通っていたのですが、仕事との両立が難しかった…。予備校まで往復1時間とさらに時間を取られることに疲れてしまいました。

そうでしたよね!商社に勤めながらもよく頑張っていましたよ!
その点、通信講座は、自分の生活スタイルに合わせて勉強を進められるので、とっても助かっています。
4.おすすめの通信講座は?
Point ➤スタディング・診断士ゼミナール・クレアール!

ここからは、おすすめの通信講座を紹介していきますね!
< 通信講座比較 >
スタディング |
診断士ゼミナール | クレアール | |
価格(税抜) | 48,000~ | 47,000~ | 200,000~ |
翌年度受講 | 割引あり | 3年間無料 | 割引あり |
特長 |
・学習マップ ・スキマ時間活用 |
・無制限質問 ・フルカラー |
・非常識合格法 |
1位:スタディング(旧:通勤講座)
仕事で忙しいけど、通勤時間やちょっとした空き時間で勉強したい人にぴったりの通信講座です。
スキマ時間を活かしてオンライン受講や復習ができるので、
仕事などで忙しい人が短期間で合格したい場合にはおすすめです。
実は私もスタディングで勉強しているのですが、本当に使い勝手が良いです!いくつか特徴をお伝えしますね。
特長1:学習マップ勉強法
知識を体系化してある学習マップで学習ができます。
脳の記憶の仕組みと似た方法で、中央から放射線状に知識をどんどん広げて、記憶を定着させる方法です。
▼はるきさんの実際の学習マップ
スタディングを運営しているKIYOラーニングの代表の綾部さんは、
実際に中小企業診断士の資格を取得していますが、かなり勉強に苦労されたようです。
その苦労の勉強中に開発したのが、この学習マップです。
膨大な知識を覚える必要がある中小企業診断士ですが、
効率的な記憶定着が可能になるということですね!
特長2:問題演習にも特化
短期間で合格するには、問題演習が欠かせません。
スタディングでは、勉強の流れの型ができあがっております。
①インプット学習(ビデオ/音声講座)
②記憶フラッシュ(クイズ形式のチェック問題)
③問題集(問題演習テキスト)
受講を受けただけで勉強した気分になりがちな失敗を防いでくれます!しっかりと、問題演習でアウトプットまでできるので、記憶の定着が効率的に図れます。
特長3:過去問の実績が記載
教科書にあたるテキストや問題集に、過去問の実績が掲載されております。
難関資格を制するには過去問が欠かせないのは言うまでもありませんが、
必然的に、この過去問実績が多いテーマは重点テーマだとすぐに判断できるから助かります。
▼過去問実績が記載
まず一次試験の7科目を勉強するだけでも大変ですが、綾部先生のわかりやすい講義と効率的な学習法のおかげで、かなり勉強が進みます!
下記の記事でも、詳細に解説しています!
スタディングをおすすめする人としては、学習マップなど効率的な学習方法で、短時間で合格まで達成したい人向けになります。
無料講座が試せますので、まずは下記より試してみることをおすすめします。
2位:診断士ゼミナール
通信講座で次におすすめしたいのはレボの診断士ゼミナールです!
圧倒的な低価格で、受講ができるので、費用を抑えたいという受験生にはおすすめの通信講座となります。
しかし、低価格だからサービスの質が悪いというわけではなく、その他予備校と変わらぬメリットもあります。
☑️特長1:3年間受講延長無料
該当年度でたとえ不合格になっても、翌々年度まで無料で勉強ができます。
もともと、受験生の中には2~3年単位で資格取得を目指す人も少なくないので、この制度はとっても嬉しいですよね!
☑️特長2:無制限質問フォロー
講義などで不明な点があった場合は、メールにて24時間365日、質問を受け付けているそうです。
しかも回数無制限ですので、これは予備校以上のサービスといってもいいかもしれません。
☑️特長3:テキストはフルカラー
配布されるテキストがフルカラーというのも嬉しいサービスですよね。
ただでさえ、膨大な知識を覚えなければならない中小企業診断士ですので、フルカラーで飽きずに勉強ができるのは受験生にとっては効果的なサービスです。

第2位の理由としては、やはり膨大な暗記量を克服できる【学習マップ】の有無で差をつけました!
もちろん、使い勝手に個人差はあるため、どちらの通信講座も比較検討してみてほしいことには変わりありません!
診断士ゼミナールをおすすめする人は、質問をたくさんしながら勉強を進めていきたい人向けになります。
3位:クレアール
クレアールは資格受験指導歴が約50年もある老舗企業です。
そんなクレアールの最大の特徴が、「非常識合格法」と呼ばれるもの!
なんと過去17年間の試験問題・出題傾向を徹底的に分析。
「やるべきところ」「やるべきでないところ」を徹底的に取捨選択してくれているところ!
一度、中小企業診断士の勉強範囲を見たことがある方ならわかると思いますが、
本当に勉強範囲が広いんですね!
なので、本当に効率的に勉強していかなければ合格はありえません。
そんな難関資格に対して、厳選されたテーマをテキストと講義をしてくれるクレアールさんはおすすめです!

でも、なぜ3位に位置したかというと、やはり価格の問題で差をつけさせてもらいました。
スタディングや診断士ゼミナールが4万円と圧倒的な低価格なのに対して、
クレアールは20万円台と高価格の受講スタイルになります。
そのため、クレアールをおすすめする人としては、『たとえ値段が高かったとしても、実績がある通信講座で、テキストが充実している方がよい』という方向けになります。

いかがでしたでしょうか?中小企業診断士は本当に膨大な知識を覚える必要があるので、効率的な学習が欠かせません!働きながら資格を取得するには、【通信講座】をぜひおすすめしていますので、一度試してみてください!
< 通信講座比較 >
スタディング |
診断士ゼミナール | クレアール | |
価格(税抜) | 48,000~ | 47,000~ | 200,000~ |
翌年度受講 | 割引あり | 3年間無料 | 割引あり |
特長 |
・学習マップ ・スキマ時間活用 |
・無制限質問 ・フルカラー |
・非常識合格法 |