1-24 イメージが大事!財務三表の繋がりを理解しよう!

 

 

  [最終更新日]2020年06月10日↺ [読了目安]こちらの記事は4分程で読めます 

 

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こすぴー先生

『ZAIMの教室 財務諸表専門の学校』のこすぴーです。

ふゆみさんと一緒に、財務諸表・決算書の読み方を3時間でマスターする無料講座の1-24回目となります。

いよいよ『財務諸表を理解しよう!』シリーズの最終回を迎えました。よくここまで勉強してきましたね!

 

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ふゆみさん

なんだか最初はちんぷんかんぷんでしたけど、少しづつ、会計の考え方がわかってきました!

 

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こすぴー先生

最後は、今までの復習も兼ねて、大事な『財務三表の繋がり』を確認します。

財務諸表を学ぶ前に『企業活動と財務諸表の繋がり』を勉強したのは覚えているかな?

 

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ふゆみさん

はい、覚えています!3つのステップを順繰りに回すことが企業活動だと教わりました。

 

 

 

企業活動とは…

 

① お金を集める

② 投資をする

③ 利益を上げる

 

この3つの循環を回すことが、企業活動の肝でした。

 

 

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そして、この3つのステップと対応する箇所が財務諸表にはあるとお伝えしましたね。

 

それぞれ、もう一度、ここで振り返っていきましょう!

 

 

 

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1.『貸借対照表』 お金を集めて、投資をする!

 

▸STEP1

 

✔ 最初に企業は、お金を集めます(①お金を集める)

✔ お金を集めなければ、事業が開始できません

✔ お金の集め方は2種類あります

 

・負債→他人から集まる返済必要なお金

・純資産→自分自身で集めた返済不要なお金 

 

*それぞれ、『貸借対照表』の右側に記載されます。 

 

▼STEP1

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▸STEP2

✔ 集めたお金は、何かに投資します(②投資する)

✔ 例えば、マヨネーズを作っている会社であれば、工場を建てなければ作れません。

✔ そのため、集めたお金は『資産』という形で、貸借対照表に記載されます。

 

・資産→調達したお金の使い道

 

 *こちらは、『貸借対照表』の左側に記載されます

 *左側とは、『お金の使い道』のこと

 

▼STEP2

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このように

 

・右側でお金の集め方を確認し

・左側でお金を何に使ったのか

 

が、確認できます。

 

 

 

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ふゆみさん

はい、ここまでばっちり理解できています!

 

 

 

 

 

 

2.『損益計算書』 投資が利益、純資産になる!

 

次に、損益計算書を見ていきます。

 

 

▸STEP3

 

✔ 会社活動で投資を行ったあとは『利益を上げる』です(③利益を上げる)

✔ 貸借対照表の右側で投資したお金が、利益にならないと、投資した意味がありません。

✔ 利益の確認は、『損益計算書』で確認しましょう。

 

・売上と利益→投資の効果があらわれる数値です

 

*損益計算書とは、『売上から利益までの道すじを表すもの』です

*どこで、儲けて、どこで費用がかかっているのか、段階的に把握ができる資料です

 

▼STEP3

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ふゆみさん

『〇〇利益』という言葉がたくさんでてきたけど、ひとつづつ意味を理解すれば頭に入ってきました!

 

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こすぴー先生

はい、きっちりと理解→暗記を忘れないでくださいね。

 

 

 

ここで大事なことを2つまとめておきます。

 

・投資したお金が、利益を生み出す

・生み出された利益が、自分の純資産になる

 

 

▸STEP4

 

✔ 2つめの、『生み出された利益が、自分の純資産になる』は財務三表の繋がりの中でもとても大事です

✔ 損益計算書での最終的な利益『当期純利益』が、純資産の部『利益剰余金』へと、積みあがっていきます

 

・利益剰余金→これまでの利益が貯蓄された資産

 

▼STEP4

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ふゆみさん

自分の利益の貯金が貯まっていくようなイメージですね。

 

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こすぴー先生

そうです、毎回毎回、稼いだものは自分の資産へと変貌していきます!ここまで、大まかな企業活動のステップでした。

 

 

 

 

 

 

3.『C/F計算書』現金の動きが確認できる!

 

しかし、これだけでは、確認が足りません!

 

今までは、『利益』という概念でお金の動きを確認していましたが、

 

その利益がきちんと『現金』になっているか、きちんとチェックする必要がありました。

 

 

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こすぴー先生

『利益』と『現金』が異なる理由を、2つ覚えていますか?

 

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ふゆみさん

掛けの考え方と、減価償却の考え方ですよね?

 

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こすぴー先生

はい、正解です!よく覚えていました!

 

 

 

 

利益と現金が異なる理由(代表的なもの2つ)…

 

✔ 掛けの考え方(掛け買い・掛け売り)

✔ 減価償却の考え方

 

 

▸STEP5

 

✔ キャッシュ・フロー計算書を確認して、以下3つを確認する必要があります

 

・営業キャッシュ・フロー…自分で現金を稼ぐことができているのか?(③利益を上げる)

・投資キャッシュ・フロー…稼いだ現金を投資に回すことができているのか?(②投資する)

・財務キャッシュ・フロー…借りたお金は返済し、貸したお金を回収できているのか?(①お金を集める)

 

✔ 最終的なこの現金残高が、貸借対照表の現金残高と一致している必要があります

 ※現金同等物の調整をしている場合、一致しない場合あり

 

▼STEP4

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こすぴー先生

ここまでが財務三表の繋がりでした。とても大事な考え方なので、絶対にイメージできるように覚えておきましょう!

 

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ふゆみさん

財務三表の流れがわかってすごいすっきりしました!

次回からはさっそく分析に移るわけですね?

 

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こすぴー先生

そうです!

あくまで、『理解しよう!』シリーズは、分析のための基礎知識のインプットでした。本番はこれからですよ!

 

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ふゆみさん

楽しみにしています!

 

 

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こすぴー先生

1時限目第24回目の授業、大変お疲れさまでした^^

次の授業は「2-1 財務諸表の分析!実際の使い方がよくわからないという方へ」です。

ここまで24回の講義を終えた皆さん、本当によく頑張りました。

ひと休みしたら、ぜひ読んでみてくださいね!

 

 

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1-18 イメージが大事!実際のキャッシュ・フロー計算書を見てみよう!

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