[最終更新日]2020年05月06日↺ [読了目安]こちらの記事は4分程で読めます
『ZAIMの教室 財務諸表専門の学校』のこすぴーです。
ふゆみさんと一緒に、財務諸表・決算書の読み方を3時間でマスターする無料講座の1-5回目となります。
貸借対照表がいったいどんな構成になっているのか?解説していきたいと思います。
前回は、実際の貸借対象表を見ても、何がなんだかわかりませんでした…!
もちろん、おさえるべきポイントは限られているので教えていきますね。
1.貸借対照表の定義を理解しよう!
貸借対照表とは…➤
ある一時点での会社の財産と、その財産を手に入れるために資金をどうやって集めたのかを示すもの。
大事なのは、「ある一時点」でのお話をしているということです。
*たとえば、2018年3月末時点の貸借対照表
その構成は、大きくポイントをまとめると下記のようになります。
① 資産(しさん)
② 負債(ふさい)
③ 純資産(じゅんしさん)
あんなに細かかった貸借対照表も3つに構成されているだけなんだ~。
そうだね!しかも、それは次の基準で左と右で分けられるんだよ。
< 貸借対照表の構造 >
右側 ➤ お金の集め方はなにか(②負債、③純資産)
左側 ➤ 右側で集めたお金をどう使ったのか(①資産)
そのため【①資産=②負債+③純資産】のように表現できます。
また、簿記の用語では…左側を…借方、右側を…貸方と表現をします!
※借方(かりかた)の「り」が左はらいなので左、貸方(かしかた)の「し」が右はらいなので右と覚えても良いでしょう!
2.貸借対照表の3つBOXを理解しよう!
左側には、お金の使い道となる「資産」が記載されています。
資産の部…➤
✔ たとえば、会社の持っているオフィスビルや工場も資産です
✔ どういうものが資産としてカウントされて会社の財産となるのか、ルールとして決められています※何が資産となるか細かいルールは、あとで覚えていきましょう!まずはざっくり理解が最初のゴールです
右側には、左側で記載した資産のお金を“どうやって集めてきたのか“が記載されています。集め方には、2つ種類があります。
負債…他人へ返済するお金
純資産…返済不要のお金
負債の部…➤
✔ たとえば、銀行から借りた借入金は負債です
✔ 借りたものは返済しないといけないので、負債の部に入ります
✔ 『他人資本』と表現することもあります
純資産の部…➤
✔ たとえば、自分で頑張って稼いだ利益は純資産です
✔ 自分で集めたので誰にも返す必要がありません
✔ 『自己資本』と表現することもあります
このように、お金の集め方には『他人から借りたお金である負債』『他人に返済不要の純資産』の2つがあることを理解しておきましょう。
右側で集めたお金が、何に変身しているのか!ってことなのね。
<貸借対照表の構造>
3.貸借対照表をシミュレーションしよう!
ここで、貸借対照表がどう作られていくのかシミュレーションしてみましょう!
たとえば、これから夢のマイホームを購入している人がいたとします!
STEP1➤自分で頑張って100万円の貯金をする!
✔ マイホーム全額を住宅ローンにするわけにはいきません
✔ 自分で頑張って100万円の貯金を稼ぎ出しました
✔ 誰にも返済する必要がない、自分で集めたお金なので「純資産」です
STEP2➤貯金を現金として保有しておく!
✔ 貯金はいますぐ使わないので、何かの形で保有します
✔ とりあえず、現金として持っておくことにします
✔ 貯金を現金にしておきますので「資産」に現金として記載します
STEP3➤お金が足りないので900万円の借金をする!
✔ やはり100万円ではマイホームは購入できません
✔ 銀行から借金900万円することにしました!
✔ 「負債」に借入金900万円と記載しておきましょう
STEP4➤集めた900万円で夢のマイホームを購入する!
✔ 銀行から借りたおかげで、マイホーム900万円を購入することができました
✔ お金の使い道を、資産に「家」と記載しておきましょう
< 貸借対照表(完成版) >
▸資産1,000万円
[内訳]
現金 100万円
家 900万円▸負債 900万円(銀行からの借入金)
▸純資産 100万円(自分で集めた貯金)
シミュレーションをすると、すごい理解しやすかったです!!このように作られているだけなんですね。
・1-5 貸借対照表には3つのBOXがある!←イマココ
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