[最終更新日]2020年05月06日↺ [読了目安]こちらの記事は4分程で読めます
『ZAIMの教室 財務諸表専門の学校』のこすぴーです。
ふゆみさんと一緒に、財務諸表・決算書の読み方を3時間でマスターする無料講座の1-6回目となります。
「1年基準」という貸借対照表のルールを教えます!
1年基準ですか?あんまり聞いたことないですね…。
そうだね、貸借対照表を知っていても、「1年基準」を知っている人は意外に少ないです。大事な考え方なので、頑張って理解していきましょう!
1.1年基準というルールを知ろう!
貸借対照表には、1年基準というルールが存在します。別名を「ワンイヤールール」とも呼びます。「1年」という基準で、貸借対照表の構成を分類しています。※資産と負債に限ります
[資産]
✔ 「1年以内に現金化できる」資産
✔ 「1年以内には現金化しにくい」資産
[負債]
✔ 「1年以内に返済する必要がある」負債
✔ 「1年以上先にじっくり返済する」負債
*決算日から起算して1年以内…『流動性』がある
*決算日から起算して1年以上…『固定性』がある
< 貸借対照表の構造 >
ここらへんの言葉が難しいです、先生!
財務は難しい言葉が多いよね。でも、理解すればなんてことはありません!
まずは覚えるよりも、理解することを念頭に置きましょう!覚えるのはそれから!
2.1年基準による資産・負債を見よう!
[資産の部]
✔ 流動資産…1年以内に現金化できる資産
✔ 固定資産…1年以内には現金化しにくい資産
[負債の部]
✔ 流動負債…1年以内に返済する必要がある負債
✔ 固定負債…1年以上かけてじっくり返済する負債
< 貸借対照表の構造を1年基準に分ける >
[流動資産の例]
✔ 現金や預金…いわずもがな、銀行に行けばすぐに現金として使用できますよね
✔ 売掛金(うりかけきん)…取引先へ請求する権利のある債権です。
[固定資産の例]
✔ 建物や土地…買い手がつけばすぐ売れますが、中々そうはいかないです。会計の世界では1年を超える認識としています
[流動負債]
✔ 短期借入金…銀行へ1年以内に返す借金です。もちろん1年以内に返済する必要がありますね。
✔ 買掛金(かいかけきん)…売掛金の逆です。取引先へ請求されるべき債務です。
[固定負債]
✔ 長期借入金…銀行へ1年以上かけて返す借金です。返すのは1年先なので『固定』の部類に入ります
3.純資産が、負債の下にある理由を知る!
実は資産であればより、現金化しやすい順に並んでいます!
え、そうなんですか!!そんなルールで作られているんですね。
企業ごとに並び順が違ったら、見る人は見にくくてしょうがないですよね。だからルールを決めているのです!
[流動資産の部]
・現金
・預金
・受取手形
・売掛金[流動負債の部]
・支払手形
・買掛金
・短期借入金
・未払金
純資産は限りなく返済不要なので、負債の下に区分されています。
前回の講座で習ったとおり、純資産は返済不要の調達手法の項目であり、限りなく返済不要のため、負債よりも下の方に位置しているわけですね。
➤補足
”限りなく”と表現したのは、実質的には配当金などの支払いが発生するためです。
株主から応援してもらって得たお金は、「配当金」という形でリターンします。
< 貸借対照表の構造を1年基準に分ける >
な、なるほど~。たしかに一番最初に、「現金」が来るのはそういうことだったんですね~。
はい、そうです。理解してしまえばなんてことないルールですが、大事なことなので今回の講座もよく復習しておいてくださいね!
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