➤ 日本航空(JAL)07~09年 企業分析 part2

 

 

[最終更新日]2019年12月11日↺ [読了目安]こちらの記事は10分程で読めます 

 

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こすぴー先生

ひきつづき、倒産直前のこの3年間でなにが起きていたのか?IR情報とともに探っていきましょう!『日本航空の07~09年』part2を解説していきます。

 

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ふゆみさん

はい、よろしくお願いします!

 

 

 

 

▶ 目次

➤part1 序章と収益性の分析

➤part2 安全性の分析←イマココ

➤part3 成長性の分析と経営のてん末

 

 

1.安全性①を分析しよう!

 

 

 

 

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こすぴー先生

さぁ頭を切り替えて、今度は安全性分析です!

 

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ふゆみさん

『いくら儲けがでていなくても安全性があれば大丈夫!』でしたよね?

 

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こすぴー先生

そうです!さっそく見ていきましょう!

 

 

 

 

▶ 自己資本比率を復習したい方はこちらへ(安全性①の解説) 

 

 

 

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こすぴー先生

大事な指標である『自己資本比率』と安全性分析の前段をおさらいしておきます!

 

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ふゆみさん

覚えています!自己資本比率は自分のお金の割合ですよね。

 

 

 

 

➤ おさらい『自己資本比率とは』

 

自己資本比率

= 純資産(自己資本) ÷ 資産(総資本) × 100

*総資本=他人資本+自己資本

 

『自分の資産の内、どれだけが自分のものであるのか』

 

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< 参考指標 >

✔ 30%以上~ : 最低限欲しい比率

✔ 50%以上~ : 優良とされる比率

 

✔ 40% : 製造業の平均値

✔ 50% : 非製造業の平均値

 

➤ おさらい『会社が倒産するとき』

 

✔ 会社は、"赤字"だから倒産するわけではない

✔ 会社は、“現金”がないから倒産する

 

人の身体で例えていえば、

 

✔ 人が走れないからではなく(=損益計算書で赤字を出す)

✔ 血が足りないから倒れてしまいます(=貸借対照表の現金がなくなる)

 

 

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こすぴー先生

それでは早速、JALの自己資本比率を見ておきましょう!いかがでしょうか…?

 

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ふゆみさん

こうして勉強してみて数字を見てみると、その凄さが良く分かります…。2009年は9.2%!

 

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こすぴー先生

そうだね。100万円のお金があったら、90万円は借金ってことだね。

 

 

 

 

 

< 日本航空(JAL)の自己資本比率 >

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すでに2007年の時点で危険水域におりました。

 

教えた通り、30%は最低限欲しい比率です。

それを大きく割る結果となりました。

 

 

いったい、何が起きているのでしょうか?

 

 

『大きく捉えて、細かく見る!』

 

 

これを繰り返していきましょう。

 

 

 

▶ 気づいたこと

✔ 衝撃的に低い自己資本比率である

✔ 資産の内、90%以上が負債で占められている

 

▶ 分析のポイント

✔ 貸借対照表の資産・負債・純資産の内訳を見てみる

 

 

 

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こすぴー先生

自己資本比率が9.2%になっている要因をたしかめていきましょう。

 

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ふゆみさん

貸借対照表を見てみるってことですね?お願いします!

 

 

 

 

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まずは、2009年の内訳を見てみましょう。

 

 

資産:1,681,352円

 

▼ その内訳は? ▼

 

負債:1,525,114円

純資産:156,237円

 

 

 

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こすぴー先生

圧倒的に、純資産が少ないということがわかりました。純資産の内訳も見てみましょう。

 

 

 

 

純資産:156,237円

 

▼ その内訳は? ▼

 

資本金:251,000円

利益剰余:△206,163円

その他:111,400円

 

 

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こすぴー先生

やはり、前回見たように利益がでていないことが原因のようです。

 

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ふゆみさん

これが実際の生活だったら…。

 

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こすぴー先生

3年間の推移も見てましょう。

 

 

 

 

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▶ 3年間の推移

負債:165万円→152万円 △13万円

純資産:47万円→15万円 △32万円

 

 

こうしてみてみると、負債は減ってはいるものの、純資産がハイペースで減少していることがわかりました。

 

 

 

 

 

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ふゆみさん

それだけ、利益がでないってことは、貸借対照表の構図も変化してくるってことなんですね。

 

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こすぴー先生

お!段々と理解してきたね。

  

 

 

 

2.安全性②を分析しよう!

 

 

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ふゆみさん

前章の分析から、さらに安全性分析が必要だと思いました…。

 

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こすぴー先生

そうだね。もう少し、どんな状況なのか探る必要があるね。

 

 

 

 

▶ 流動比率・固定比率・固定長期適合率を復習したい方はこちらへ(安全性②の解説)

 

 

 

まずは、流動比率から見ていきましょう。

 

 

 

< 日本航空(JAL)の流動比率 >

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こすぴー先生

流動比率の意味は覚えていますか?

 

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ふゆみさん

覚えています!流動負債を流動資産で賄えているのか?

 

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こすぴー先生

正解!最低でも150%~は欲しいと教えました。

 

 

 

 

JALの倒産前の流動比率を見てみると…

 

 

✔ 2007年の時点で150%割れ

✔ 2008年からは100%を切る超危険領域

 

 

に入っています。

 

 

 

 

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ふゆみさん

これって、もはや1年以内に現金化できるものより、1年以内の借金の方が大きいということですよね?

 

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こすぴー先生

その通り!だから、支払期限が来たら、本当に危ない状況に陥っているんだ。

 

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ふゆみさん

びっくりしました!!

 

 

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こすぴー先生

つづいて固定比率と固定長期適合率も見てみましょう!

 

 

 

 

 < JALの固定比率と固定長期適合率 >

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➤ おさらい『固定比率』と『固定長期適合率』

 

固定比率 

= 固定資産 ÷ 純資産

 

0%~100%:安全圏内

100%~150%:危険水域

150%~:超危険水域

 

 固定長期適合率

= 固定資産 ÷ ( 純資産 + 固定負債 )

 

0%~100%:安全圏内

100%~150%:危険水域

150%~:超危険水域

 

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ふゆみさん

なんだか…すごい数字になってる。

 

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こすぴー先生

そうだね…それだけ経営は悲鳴をあげている状態だったのかもしれません。

 

 

 

 

ここでいう固定資産とは、もちろん飛行機などの設備のことを表しています。

 

実質、この飛行機は自分の持つお金の6~7倍の借金で賄っている状況です。

 

 

 

▶ 気づいたこと

✔ 100%を切っている危険水域(流動比率)

✔ 銀行融資が終われば倒産危機の状況

 

▶ 分析ポイント

✔ 貸借対照表の資産・負債・純資産の内訳を見てみる

 

 

 

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こすぴー先生

さっそく、大きく捉えることができたので、詳細に細かく見てみましょう。

 

 

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こすぴー先生

固定比率、固定長期適合率を見てきたので、貸借対照表の『資産』の部を見ておきましょう。

 

 

 

 

 

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資産:1,681,352円

 

▼ その内訳は? ▼

 

流動資産:460,872円

固定資産:1,219,912円

 

 

 

 

 

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ふゆみさん

資産のほとんどが固定資産で占められてる…!

 

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こすぴー先生

そうだね、こういうような企業を、『設備投資型の企業』と呼びます。

 

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ふゆみさん

JALだから固定資産=飛行機ってことね!

 

 

 

 

もうひとつ補足しておくと、年毎の推移を見ていくと驚くことに、

 

固定資産の額がほぼ変わっていません。

 

 

 

 

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▶ 3年間の推移

固定資産:131万円→126万円→121万円

 

 

これは、お金がない状況でも、投資を継続しているということです。

(固定資産は追加投資がなければ、価値が下がっていきます。詳しくはこちらへ!

 

 

 

 

 

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こすぴー先生

もうひとつ大事な『現金』を見ていきましょう。

 

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ふゆみさん

これは気づきました!すごい勢いで現金が下がっています。特に2008年

 

 

 

 

 

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▶ 3年間の推移

現金:35万円→16万円→17万円

 

 

 

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こすぴー先生

これは負債が減っているから、現金が減っている可能性があります。

 

 

 

 

 

 

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こすぴー先生

もうひとつ、流動負債と固定負債の特徴もつかんでおきましょう。

 

 

 

 

 

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この2つの推移を見るとある傾向があります。

 

 

それは、

 

 

『流動負債が上がり、固定負債が下がっている』

 

 

ことです。

 

 

 

 

 

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ふゆみさん

それってどういうことですか?

 

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こすぴー先生

これは、1年以内の借金が増えたってことだね?

おそらくだけど、お金を貸している銀行が慌てて、返済期限を早めている可能性があるね。

 

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ふゆみさん

もうちょっと詳しくお願いします!

 

 

 

 

たとえば、自分たちの生活でもそうだけど、

 

生活状況が回っていない人にお金を貸したいと思いますか?

 

 

貸したいとは思いませんよね。

 

 

でも、長年の付き合いのある友達だったら、すこしは協力してしまうかもしれません。

 

 

そんな時に、

 

 

『1年後に返してくれればいいよ。』

 

 

なんて悠長なことを言うでしょうか?

 

 

できれば、

 

 

『貸すけど、できるだけすぐに返してね。』

 

 

って言いますよね。

 

 

 

銀行だって同じことが言えます。

 

 

 

お金のない企業には貸しませんが、長年の付き合いのある企業であれば、

 

 

『貸すけど、できるだけすぐに返してね。』

 

 

と行動することはあります。

 

 

 

 

 

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ふゆみさん

なるほど!銀行もそういう風に行動した可能性があるんですね。

 

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こすぴー先生

もちろんここまで読み取るのは中々難しいですが、こういった経営活動の背景も想像してみるのも悪くはありません。

 

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ふゆみさん

ちょっと分析するのが面白くなってきました!

 

 

3.安全性③の分析をしよう!

 

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こすぴー先生

最後の安全性分析に入ります!

ここは、前回までの安全性分析で異変を感じたら必ずチェックする内容でした!

 

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ふゆみさん

キャッシュ・フロー計算書のチェックですね!

 

 

 

▶ キャッシュ・フロー計算書分析を復習したい方はこちらへ(安全性③の解説)

 

 

 

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こすぴー先生

JALのキャッシュ・フローを見てみていかがでしたか?

 

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ふゆみさん

うーん、なんとなくだけど、お金が減っていっている印象ですかね~。なかなか、見方が難しいです。

 

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こすぴー先生

最初はキャッシュ・フロー計算書を見るのは難しいよね。わかりやすく解説していきます!

 

 

 

 

 < JALのキャッシュ・フロー計算書分析 >

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おさらいですが、

 

 

✔ 現金が増えたらプラス表記(+)

✔ 現金が減ったらマイナス表記(ー)

 

 

となります。

 

 

 

 

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ふゆみさん

色々でこしゃこしてて、どこから見たらいいのか結局わからなかったです~。

 

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こすぴー先生

そうしたら、年度ごとに見ていくのも手かもしれません。

 

 

 

 

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たとえば、ざっくり捉えるとこのような感じです。

(『実生活の単位』で必ず考えてくださいね!)

 

 

➤2007年

✔ 営業CFで15万円稼いで、投資CF△2.6万円、財務CF3.6万円と堅実に現金のやりくりをしたかな?

 

➤2008年

✔ 営業CF3万円しか稼げていないのに(!)、それ以上に投資CF△10万円と財務CF△11万円で大きく現金を流出させている?

 

➤2009年

✔ 営業CF△4.7万円では全く稼げず、財務CF11万円で現金入金があったおかげで、投資CFにも△7.5万円現金を回せた?

 

 

 

さいしょは、実生活の単位に置き換えて

 

これぐらいのざっくり感を持てるように、トレーニングしてほしいと思います。

 

 

 

▶ 気づいたこと

✔ 稼いできた営業C/F以上に、投資C/Fで現金を流出させている

✔ 2008年は大きく財務CFがマイナスになっている

 

▶ 分析ポイント

✔ 投資C/Fと財務C/Fを詳細に分析してみる

 

 

 

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こすぴー先生

さいしょにざっくり分析してみた感じで、疑問に思ったことを詳細に分析していこう。

 

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ふゆみさん

『大きく捉えて、細かく見る!』でしたね!

 

 

 

 

 

 < JALのキャッシュ・フロー計算書の詳細な分析 >

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▼ 営業CF

✔ 2007年はまだ稼げたものの、2008年以降は本業で稼ぐことはできませんでした

✔ この理由は、収益性のところでも一緒に分析した通りです

 

▼ 投資CF

✔ 額はでこしゃこしていますが、内訳の中で一番大きいのが、『固定資産』でありました

飛行機に関連する投資が毎年、かなり高額で必要であったということです

(△6万円→△12万円→△8.6万円) 

✔ こちらも収益性のところで、中型・小型機への買い替えのところで分析した通りです

 

▼ 財務CF

✔ この項目が一番、でこしゃこしていて動きが多いです

✔ 一番大きな数字が、『長期債務返済』長期の借金の返済です

(△19万円→△16万円→△6.4万円) 

✔ つまり、借入金の返済に追われているということです

 

 

 

 

 

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ふゆみさん

なるほど!借金を一生懸命返しているんですね!そして、リーマンショックなんて…。

 

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こすぴー先生

リーマンショックで不景気になったからこそ、返済に迫られたケースも考えられますね。

 

 

 

さいごにもう一度、おさらいと、経営の考え方です。

 

やはり、会社経営には、現金が必要です。

 

現金がなければ、すぐに倒産してしまいます。

その現金を、銀行からの借金で頼っていたとしても、平常時は大丈夫かもしれません。

 

しかし、何か異常なことが起きて、

 

『すぐに業績悪化した時でも大丈夫なのか?』

 

と、安全性が高い企業であることが必要不可欠です。

 

環境はすぐに変わるので、何かあった時に対応するのではなく

何かある前に事前に準備、予防しておくのが経営の考え方なのかもしれません。

 

 

 

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ふゆみさん

災害の時の予防と似ているのかもしれませんね。

 

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こすぴー先生

そうです!何かあるのが当たり前。それまでに、しっかりと準備を整えておけるかが、経営の手腕になるでしょう。

ここまで読み進めて大変お疲れさまでした^^

つぎはpart3でJALの成長性と経営のてん末を見てみましょう!

 

 

 

>> 日本航空(JAL)07~09年 企業分析 part3はこちらへ

 

 

▶ 目次

➤part1 序章と収益性の分析

➤part2 安全性の分析←イマココ

➤part3 成長性の分析と経営のてん末

 

 

▼財務諸表・決算書を勉強してみたい方はどうぞ^^ 

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