[最終更新日]2020年01月15日↺ [読了目安]こちらの記事は1分程で読めます
『ZAIMの教室 財務諸表専門の学校』のこすぴーです。
日立製作所〈6501〉の2018年度4Qの決算が発表されました。(2019.4.26発表) 決算内容の速報【速報ver】をまとめておきます。決算IR資料はこちらから。
【まとめ】2019.04.26発表 (国際基準)
▶2018年4Q決算 増収増益
【増収】売上高 94,806億円 前年対比1.0%増 +1,120億円
【増益】営業利益 7,549億円 前年対比0.4%増 +403億円
【減益】当期純利益 2,225億円 前年対比38.6%減 △1,404億円
日立国際電気の売却による減収も、下記事業により増収増益。
建設機械➤北米・アジア・大洋州の売上拡大、収益性改善
社会・産業システム➤欧州向け鉄道システム好調、収益性改善
情報・通信システム➤システムインテグレーション堅調、収益性改善
高機能材料➤日立化成・日立金属による事業買収で増収も減益
しかし、英原発事業の凍結による減損損失(△2,772億円)により当期純利益は減益。中計目標の営業利益率8%は達成。
▶2020年3月期見通し 減収増益
【減収】売上高 90,000億円 前年対比5.0%減 △4,806億円
【増益】営業利益 7,650億円 前年対比0.5%増 +100億円
【増益】当期純利益 4,350億円 前年対比95.5%増 +2,124億円
日立国際電気など再編によるポートフェリオの影響(△2,070億円)により減収。Lumada(ルマーダ)*など成長投資(△600億円)があるものの、収益性の改善(+931億円)による小幅の増益。当期純利益は、前年度計上した英原発の減損損失の反動による増益。
*Lumada(ルマーダ)…ネットの力を使いデータを見える化したうえで、AIなどで課題解決を提案するサービスのこと。たとえば、顧客の設備の稼働状況をデータ化し、生産性の改善を提案する。こちらでも事例や解説動画がありますので、ぜひご覧ください。
英原発の減損損失が大きく痛手になりましたが、中期経営計画の営業利益率8%はほぼ達成したようですね。Lumada(ルマーダ)への投資が、これからどう生きてくるのか要チェックです。また、2020年3月期から新セグメント開始ですね。
▶資料1 2018年度連結決算
▶資料2 2020年3月期見通し
▶資料3 新セグメント区分 (2020年3月期より)
ここまで読んでいただき、ありがとうございました^^
詳細な分析は後日UPしますので楽しみにお待ちください。下記のコラムも、応援の想いをこめて書きあげています。ひと休みしたら、ぜひご覧ください。
▼財務諸表・決算書を勉強してみたい方はどうぞ^^