[最終更新日]2019年12月17日↺ [読了目安]こちらの記事は7分程で読めます
『ZAIMの教室 財務諸表専門の学校』のこすぴーです。
楽天株式会社〈4755〉の2018年度株主総会に、しゅうじ記者といっしょに参加してきました!
あっというまの2時間でしたね。
そうだね!とてもイイ雰囲気で運営されていました。
今回は、あえて堅苦しい財務・IR情報は抜きにして、総会の雰囲気とこすぴーなりに感じた楽天好調の理由を紹介させてもらいます。
18年度は過去最高益を達成しましたからね。三木谷社長の姿勢が背景としてありそうです。
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1.楽天の2019年株主総会情報!
みなさんもご存知のとおり、楽天株式会社は『楽天エコシステム(経済圏)』と称して、本当にさまざまな事業を展開していますよね。こすぴーもよく楽天を利用しており、楽天ポイントのお世話になっています。
▼楽天の事業(抜粋)
➤インターネットサービス
・楽天市場
・楽天トラベル
・楽天KoBo
・プロスポーツ
(楽天イーグルス)
(ヴィッセル神戸)
➤フィンテック
・楽天カード
・楽天銀行
・楽天証券
・楽天生命
・楽天損保
あらためて、銀行や証券業もやっているので、財務諸表も見ると面白そうですね。
そうだね!
だけど、、、今回はゆるく、財務情報抜きでいこうよ!笑
(あくまで、今回は総会の雰囲気をお伝えしたいので、非財務情報にしておきましょう。)
上場企業の株主総会って、本当にたくさんの株主様が来場されるので、大きな会場やホテルでやることが多いです。今回はこちらの会場で行われました!
【開催情報】
日時:2019年3月28日(木)午前10時
場所:東京都港区高輪三丁目13番1号 グランドプリンスホテル新高輪「飛天」
(2018年度 招集通知より)
2018年度の招集通知(総会の案内資料のこと)はこちらからも見られるので、ぜひご覧ください。
品川駅にも会場案内役の人が案内していたり、総会運営ってこまやかな配慮をしてくれますよね。
こすぴーみたいなよく迷う人がいるから、助かるよね…(笑)
会場ホテルを写真におさめたので、ぜひ見て欲しいですね。
おしゃれなプリンスホテルです。
ドーンっと、総会の看板もあるからわかりやすかったね!
「飛天」の会場は、中に入るとこういうオブジェもあったり、すごいおしゃれな会場だったね。
一応、株主総会は「決議の場」なので、はしゃいじゃダメですよ!
もちろん、わかっています(笑)
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2.楽天の株主総会の雰囲気って?
まだ、総会に参加されたことのない方もいると思うので、総会の雰囲気をたっぷりとお伝えしたいと思います。
ただし、会場内は写真撮影不可なので、写真がないのはご了承ください!
➤参加者の雰囲気
ざっくりですが、2,000~3,000人の株主のみなさんが来場されていました。
会社の業種や事業にもよりますが、
楽天の株主さんは比較的、老若男女いらしたように思います。
ちょうど春休みの時期でしたので、親子連れで来場する方もいましたね!
最近は若い方も株式投資をされているので、学生でも総会に参加されている方もいます。
実際に今回の質疑応答では学生の方が質問をされていました(!)
もちろん、株主であれば参加可能なので、
ぜひ、臆せず参加してみてほしいと思います。
➤スタッフ・展示・お土産
よく、株主総会に参加すると、ドリンクが無料で提供してくれるサービスがあります。
今回は、お茶かお水かペットボトルを1本配布してくれました。
こういう準備も、やっぱり企業は大変だよね。感謝です。
受付も、楽天の若手社員が気さくに対応してくれたり、トイレの場所を丁寧に教えてくれたりと、とても親切な印象を受けました。
ちなみに、参加するには株主に事前に送られてくる『議決権行使書』がないと入れないので、要注意です!
今回は、あまり展示物がなかったですね。
そうだね!よく企業活動の紹介をする展示物コーナーがあるんだけど、今回はなかったもようです。そして、「総会のお土産」も取りやめになったそうです!
(2018年度 招集通知より)
総会のお土産も楽しみにしている人もいるから、わかりやすく表記してくれたんだね。
➤会場と議事
それにしても会場の「飛天の間」は圧巻の広さですね。
本当にたくさんの株主のみなさんが来場される証拠ですね。
実際の議事は、このような進行でした。
▶議事進行 100分
① 事業報告 15分
② 議案説明 15分
③ 質疑応答 60分
④ 決議 10分
①事業報告は三木谷社長から説明からではなく、映像として紹介してくれました。
3.好調理由は三木谷社長の3つの姿勢!
それにしても、三木谷社長の議事裁きはとても素晴らしかったです。ぼくも、キャスターとして、見習いたいくらいです。
本当に「21世紀の松下幸之助」との呼び声高きリーダーだよね。
今回は、実際に株主総会に参加したからこそ感じた、楽天好調を支える3つのポイントを紹介してみるよ!
質疑応答は60分前後の時間をとられて、株主と役員のコミュニケーションが図られます。
そのため、受け答えから企業の色や、社長の人柄も見ることができます。
▶ポイント1 三木谷社長のリーダーシップ
なによりもまず、『三木谷社長のリーダーシップ』が楽天を支えていると思いました。
具体的には、議事裁きが群を抜いてうまい印象を受けます。
たとえば、質疑応答もすべて自分では答えません。
9つの質問があったなか、三木谷社長のみ答えた回答は3つでした。
他6つはきちんと他の役員へ話を振って、回答をさせていました。
リーダーシップのある社長は、いっけんすべて答えがちなように思われるけど、実際はその逆ですね。
こうして、普段の経営活動の決断も、周りと相談しつつ下している印象だね。
ひとりで答弁することが悪いわけではありませんが、
年上の役員さんにも配慮しつつ、うまく議事進行をこなすあたり
ミライのリーダーとしての資質を感じました。
また、株主さんからの質問も復唱したり、リーダーとしてのコミュニケーションがうまいですね。
あれ、参加しているわたしたちからしても、ありがたいんですよね。
▶ポイント2 三木谷社長の向上心
つづいて2点目は、『三木谷社長の向上心』があるからこそ、楽天の好調が続くと思いました。
具体的には、新規事業への投資です。
たとえば、楽天は19年から携帯事業への参入を開始する予定です。
すでに、ドコモ、au、ソフトバンクと、日本の三強がひしめくなか通信業界で、参入する決断をしました。
なかなか、アナリストや投資家からはまだ評価されていないことらしいですが、
株主総会に参加してみて、まったく違う印象を持ちました。
ひとことでいうと、「楽天らしい、ミライある投資だな。」と思います。
この理由に関しては、別途まとめてみたいのでここでは割愛します!
質疑応答のなかでも、9つ中3つが携帯モバイル関連の質問でしたね。株主の関心の高さがうかがえます。
2020年には5Gが開始される予定なので、場合によっては楽天モバイルのヒットが来るかもしれません。
そして、楽天経済圏のなかに「携帯」まで入ったら、すごいことが起きそうです。
このように、成功するかしないかは置いておいて、
参入障壁が高いと思われていた携帯事業への参入を図る、三木谷社長の決断は、素晴らしい向上心だと思います。
きっと、そういう姿勢に、社員も触発されているのではないでしょうか。
▶ポイント3 三木谷社長の配慮と謙虚さ
最後の3点目は、『三木谷社長の配慮と謙虚さ』です。
具体的には、質疑応答から見る姿勢です。
たとえば、株主総会でこういう質問がありました。
➤質問
「三木谷さんの尊敬される社長はだれですか?」
➤回答
「そうですね…楽天の野村監督を尊敬しています。」
質疑応答の1番目がこの質問だったから、すこし驚いていた様子だったね(笑)
そうですね。でも、こういう回答ができるのも社長としての配慮を感じます。きちんと、「楽天に関わる方」から、選出されるあたりすごいですね。
もちろん、純粋にそう思われているからこそ、反射的に回答したのかもしれませんが
きちんと楽天イーグルスの運営に関わっているからこその回答でしょうか。
また、そのあとの回答も興味深いです。
➤回答
「”我以外皆師である”という言葉を大切にしている。それは、入社してくる新入社員だろうが、年齢は関係ない。すべての人から、わたしは学びたい。」
一応、決議の場なので珍しく事業とは直接関わらない質問でしたが、トップのリーダーがこう言ってくれるのは嬉しいですね。
そのあとの質疑応答で学生さんの質疑応答にも、丁寧に答えていましたね。
➤質問(学生の方から)
「楽天に就職したいのですが、求める能力は何ですか?」
➤回答
「楽天は日本をリードしていきたい。5GやAI、自動運転で世の中は大きく変わります。だから、姿勢として小さくまとまらず大きくいてほしい。そんな人を求めます。」
こうして、学生にも誠実に向き合ってくれるのは、とても嬉しいこと。ミライの楽天を創るのは今の学生たちですもんね。
きっと社内でも、積極的に若手ともコミュニケーションとっているのかもしれません。
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今回は、あえて財務情報は抜きにして、
株主総会に参加したからこそ感じた、『三木谷社長の姿勢』について焦点をあててみました。
もちろん、この3つのポイントだけで、楽天の好調が維持されているわけではありません。
ですが、トップである社長の姿勢が、企業内では伝言ゲームのように伝染していきます。
普段なかなかお会いできない経営者の方の姿勢を、
今回は株主総会に参加したからこそ、探ってみました。
ぜひみなさんも、株主総会に参加してみることをおすすめします。
財務情報だけでは判断のできない情報が、そこには詰まっているかもしれません!
ここまで読んでいただき、ありがとうございます^^
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